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海外からの一線級の参加はなし。トーナメントの印象は全体的に小粒な印象である。優勝候補は世界選手権で銀と銅の2つのメダルを獲得している玉置桃(三井住友海上)。実力、実績ともに大きく抜けている。大きなミスやコンディション不良がなければ、この選手が優勝する可能性が高いだろう。
玉置は5月のアブダビ世界選手権で過去最高と評してもよいパフォーマンスを見せており、あの出来を今回も引き続き発揮できるかが大きな見どころ。速い攻めに手堅い寝技、もつれ際に見せる意外性と、玉置の柔道の完成形ともいえる出来だった。結果的に同じく異様な仕上がりだった出口クリスタ(カナダ)に敗れはしたが、もし再現性があるのであれば、来年の世界選手権で王座に手が届く可能性も十分。なかなか成績が安定しない玉置ではあるが、ここが何度目かのキャリアの勝負どころだ。勝ち上がり上の山場となるのは準々決勝のアナ=ヴィクトリヤ・プリーツ(クロアチア)との一番。耐久型のプリーツを相手にいかに集中力を保ち続けられるかがポイントとなるはずだ。
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