取材・文:eJudo編集部・小林大悟
準決勝まで
東京五輪金メダリストの阿部一二三(パーク24)とブダペスト世界選手権王者の丸山城志郎(ミキハウス)、ともに優勝候補と目された両者が、順当に決勝に勝ち上がった。
阿部は安定の内容、復帰戦は一本背負投「一本」
阿部は1回戦で昨年の学生王者の新井雄士(皇宮警察)と対戦すると、ケンカ四つの相手に対して釣り手で釣り手を絞り落とす得意の形を軸にじっくりと進退。「指導2」まで追い詰めての3分2秒、頃合いとばかりに右一本背負投を繰り出して鮮やか「一本」。この技は引き手で袖口付近を持った、相手の腋下に抜けやすい難しい形。しかし阿部は引き手を低い位置まで引き込み、逆に釣り手は高い位置で挟む形にすることで相手の腕に張りを作って固定。潜るのではなく、高く引っこ抜く得意の形にすることで決め切った。
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