【レポート】大接戦は三井住友海上の勝利に終着、玉置桃ら前衛の意識の高さ光る/第72回全日本実業柔道団体対抗大会女子第1部

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取材・文:古田英毅
Text by Hideki Furuta

3年ぶりの開催。開会式の選手宣誓はコマツの主将・連珍羚が務めた。

3年ぶりの開催となった全日本実業柔道団体対抗大会、初日の28日(土)には女子の最高峰カテゴリである第1部の競技が行われた。

参加を許されたのは前回優勝のコマツ、そして三井住友海上、自衛隊体育学校、JR東日本。まさに日本のトップを張るこの4チームが、伝統の体重別5人制(先鋒・次鋒57kg以下、中堅・副将70kg以下、大将無差別)、試合ごとの選手入れ替え自由というレギュレーションの、総当たり戦で覇を競う。該当階級(57kg級、70kg級、78kg級、78kg超級)の世界選手権代表が登録に全員顔を揃えるという、きわめて豪華なメンバーによるぶつかりあいだ。

優勝候補はすべての体重枠に世界大会のメダリストを配して平均値極めて高く、かつ全体の戦力バランスが良いコマツ。これに57kg以下枠が厚い三井住友海上、70kg以下枠が厚いJR東日本が続く。自衛隊体育学校は70kg以下枠の新添左季と無差別枠の濱田尚里の世界選手権代表2人を軸に試合を作っていきたいところ。

女子第1部は隣りあわせの試合場で2面同時進行。まずコマツvs自衛隊体育学校、三井住友海上vsJR東日本というカードで熱戦の幕が切って落とされた。

リーグ戦 第一巡

コマツ 2-1 自衛隊体育学校
(先)鶴岡来雪△内股(0:33)〇飯塚亜美
(次)連珍羚〇優勢[僅差]△坪根菜々子
(中)西願寺里保×引分×新添左季
(副)大野陽子〇優勢[僅差]△幸田奈々
(大)橋本朱未×引分×濵田尚里

先鋒戦、飯塚亜美が鶴岡来雪から内股「一本」

先鋒戦開始早々の33秒、飯塚が鶴岡の体を釣り手側に吸い上げるような右内股。高く跳ね、釣り手を前に流して叩きつけて鮮やか「一本」。コマツにとってはまさかの、自衛隊体育学校にとっては最高の出だし。

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