取材・文:古田英毅・eJudo編集部
写真:乾晋也・古田英毅

国内で初めてIJF「男女混合団体」レギュレーションを採用した全日本大会、「IKAI Christmas CUP 第1回全日本学生柔道男女混合団体大会」が、12月20日と21日の2日間、静岡県沼津市・香陵アリーナで全国から24校が参加して行われた。
「強化と普及の両面を狙って企画した」(穴井隆将実行委員長)というこの大会は、選手のモチベーションを高めるべくまず「やって楽しい」、そして観客の応援やスポンサーの支持を得るべく「見て楽しい」大会にせんと、演出面にも心を砕いた。MC、照明、音響、「入場ゲート」や大型ビジョンの設置にTV放送なみの本格的な配信、さらに代表戦決定の新アイデア「サイコロ」導入など、他国内大会とはまったく異なる雰囲気。国際大会に「楽しさ」をプラスしたという印象。将来国際大会に出場する選手の適応力を練り、男女混合団体日本一を争うという真剣勝負の側面はもちろん、何より「クリスマスカップ」の名にふさわしい楽しいイベントとなった。

初日は24校を8つのブロックに割った予選リーグを実施。リーグ戦1位校が2日目の決勝トーナメントのシード位置を得る(2位校・3位校は抽選で配置決定)という形で行われた。
※予選リーグは6戦全試合を実施、決勝トーナメントはレギュレーション通りいずれかが4勝の時点で試合終了
準決勝まで

ベスト4に進んだのは筑波大、国士舘大、東海大、日本大の4校。
筑波大は普段から男女が一緒に練習し、ともに個人戦で国内トップレベルの選手を輩出するハイレベルチーム。初回大会ということで他校が出場メンバーの選定や準備期間確保の有無にばらつきを見せる中、「4月からこの大会の優勝を目標に据えていた」(岡田弘隆監督)と、フルメンバーを登録。優勝候補筆頭との前評判を背に、満を持して大会に臨んだ。
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