
著者紹介:Aya
Xの人気アカウント「2025judo」を運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。
※「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”
東京グランドスラム観戦記
一年に一度、日本で開催される国際大会——それが「グランドスラム東京」。私もここ最近は、毎年の恒例行事として必ず現地で観戦しています。
今年は1週間前に行われたグランドスラム・アブダビとの兼ね合いのほか、中国との関係悪化、IJFがロシアの国単位での出場を許可したことに対する反発などが重なり、大会直前にエントリー人数が大幅に減少。海外選手の試合を見ることが出来る貴重な機会だけに、これは正直残念でした。
とはいえ、そんな状況でも世界選手権王者、五輪王者といった強豪選手の参戦や、各階級4人の日本人選手参加など、顔ぶれは充実。「今回はどうなっちゃうんだろう…」と少し不安でしたが、非常に見応えのある大会になり、やっぱり現地観戦して大正解でした!
私がグランドスラム東京を特別に面白いと感じるのは、日本人選手が一様に仕上がっていて、最高の戦いを見せてくれるからです。加えて、今回は2026年10月に行われる世界選手権への切符がかかっていたことも、大会全体の緊張感を高めていました。
ちなみに…私は毎回3階の自由席で観戦しています(双眼鏡は必須!)。初日はインドチームの隣、2日目は帝京平成大学(81kg級で優勝した老野祐平選手(旭化成)の出身大学)の応援団の隣でした。2日間とも大きな声援に包まれながら観戦することとなり、それがまた楽しかったです。
自由席ならではの楽しみ方で、周りの影響を受けて、応援する選手や注目する選手が自然と増えていきます。たまにはこうした観戦スタイルも面白いので、ぜひ試してみてください。
ただし……遠い。かなり遠い(笑)。もう一度言います、双眼鏡は必須です!
恒例、チャンピオンvsちびっこ柔道家
予選ラウンドと決勝ラウンドの間に設けられる長い休憩時間。大会2日目には、その時間を使ってエキシビションマッチが行われました。
内容は、つい最近まで第一線で活躍していた選手たちと小学生柔道家が、団体戦で勝負するというもの。昨年好評だったイベントで、今年はさらにバージョンアップして登場しました。
子どもたちはどの選手も一生懸命で、とても上手。もちろん「受けて立った強豪選手たちの技術があってこそ」かもしれませんが、観ていて微笑ましかったです。
試合は「4人制の点取り」形式で、結果は2-2の引き分け。「ここからどうやって決着をつけるの?」と思っていたところ、登場したのはパリ五輪で日本中を沸かせたあのルーレット!そして引き当てられたのは、まさかの「4vs4」というカード。
「???」となっていると、まさかの4対4の戦いが一斉に開始。その中で審判は平野(弘幸)主審ただ一人(笑)。あの構成は正直予想外で、だからこそ面白かったです。
来年はどんなバージョンアップを見せてくれるのか。今から楽しみでなりません。
日本語解説はお馴染みのあの人たち
普段のワールドツアーと同じく、今回のグランドスラム東京にも予選ラウンド、決勝ラウンドともにJudoTVには日本語解説がついていました。ただ、会場内は応援や会場アナウンスの音がかなり大きく、観戦と同時に解説を聞くのは早々に諦めてしまいました。結局、後日アーカイブですべて聞き直すことに。 本当は会場でライブ解説を聞きながら観戦できたほうが、試合内容をより深く楽しめるのだろうけど「まあここは致し方なし」というところ。 日本語解説陣は、ワールドツアーでもお馴染み中のお馴染み。金丸雄介さんに、我らが編集長・古田(英毅)さん、そして世界中を駆け回る柔道家の中村美里さんという、安定感と安心感のある3人でした。 英語解説もいつも通りの2人、ニール・アダムスとシンタロー・ヒガシ。 ちなみに、休憩中に会場内をうろついていたニール・アダムズ氏に思い切って声をかけ、ツーショットをお願いしたところ、とても快く引き受けてくれました。あれは初日の私のハイライトのひとつでした。
金丸雄介
IJF公式プロフィール Instagram X(旧Twitter)
中村美里
IJF公式プロフィール Instagram X(旧Twitter)
ニール・アダムス
シンタロー・ヒガシ
最高齢でエントリ―のTOKUZO選手、初戦で散る
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