「斉藤立ら戦力揃った今年が勝負、悲願の日本一の座を勝ち取る」吉永慎也・国士舘大監督インタビュー/全日本学生柔道優勝大会(男子71回)

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大会まで1週間を切った20日、国士舘大の稽古に伺った

伝統の7人制・無差別レギュレーションで学生柔道日本一を争う全日本学生柔道優勝大会(男子71回)の開催が今週末に迫る中、優勝候補筆頭格と噂される国士舘大学の稽古にお邪魔し、吉永慎也監督と熊坂光貴主将に話を伺った。

全日本選手権の覇者・斉藤立を筆頭に3年生代にスター選手が揃う中、吉永監督は常の姿勢を崩さず「4年生が踏ん張らないと学生日本一は勝ち取れない」と、キーマンに熊坂光貴・中西一生・安藤稀梧の3人の名を挙げる。これぞ伝統校の姿勢。猛稽古を持って鳴る国士舘大の「風」が強く匂うインタビュー、ぜひご堪能頂きたい。

聞き手:古田英毅
※インタビューは6月20日(月)に行われました。

「今年が勝負、死に物狂いで戦って悲願の日本一の座を勝ち取る」

国士舘大・吉永慎也監督

――今年はメンバーが揃いました。前評判では、国士舘大学が一番手という声もかなり大きいようです。

色々な高校から素晴らしい選手を送って頂いて、本当に良いメンバーが集まりました。毎年なんとか勝ちたいと思ってはいるのですが、今年こそ、という気持ちではあります。私を含めて指導者全員が「今年が勝負」と思っていますし、学生も同じ気持ちのはずです。

――柔道ファンは今年のメンバーを重々承知とは思いますが、監督から簡単にチームを紹介頂けますか。

まず4年生。キャプテンの熊坂(光貴)を軸に、中西(一生)・安藤(稀梧)が選手に入りました。3人とも一生懸命練習をやって、背中でチームを引っ張っていくタイプです。練習、私生活ともにまさにチームのお手本です。熊坂は5月の強化選手選考会でも優勝、中西は2年連続で東京を勝ち抜いて全日本選手権に出場し、成績でも強くなったことをしっかり見せてくれています。この4年生3人がチームの中心。3年生は、言うまでもないのですが、まず斉藤立。そして高橋翼、竹市(大佑)、藤永(龍太郎)、金澤(聡瑠)、田中(裕大)と高校時代から活躍している選手がこの学年に集まりました。私としても非常に期待していますし、彼らも3年生ながら、4年生に任せるのではなく俺たちが引っ張っていくぞという気持ちが強い。練習、生活からこの気持ちが物凄く読み取れる。頼もしい世代です。

ウォーミングアップから気合十分
今年のテーマは「奪還」

――斉藤立選手の存在感は図抜けています。全日本選手権の王者が学生優勝大会に出て、すべての選手から標的にされるという状況は久しぶり。迎え撃つ側としては。

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