第3日(7月17日)
戦評:古田英毅
男子90kg級
長澤憲大(パーク24) 3位
【2回戦】長澤憲大〇反則[指導3](2:37)△レミ・フイレ(モーリシャス)
長澤が左、フイレが右組みのケンカ四つ。長澤が釣り手を突き、フイレがカウンターの左一本背負投を合わせる攻防から試合がスタート。あまりにも組み手の段が違い過ぎ、試合は一方的。釣り手で一気に背中か肩裏、あるいは抱きつきという刹那的な手段しかないフイレに対して、長澤はプランもディティールも多彩で濃やか。釣り手で敢えて低く腹のあたりで襟を持ち、持って圧を受けぬままこれを横襟位置まで握り上げ、引き手で袖を得ては完璧に組み勝つ。59秒腰を引いて耐えたフイレに「極端な防御姿勢」で「指導」。またもや組み負けたフイレが左背負投に潰れた1分26秒には、偽装攻撃で2つ目の「指導」。長澤は一方的に組み勝つと出足払で蹴り崩し、クロージング態勢。フイレ釣り手で後帯、引き手で袖を掴んで一時的に組み勝つが、長澤腰を引いて敢えて静観。2分37秒、フイレに袖口を絞った咎で「指導3」が与えられ、試合は終了となった。
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