全日本実業柔道個人選手権大会は28日、ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園)で最終日の男子軽量4階級(60kg級、66kg級、73kg級、81kg級)の競技を行った。
81kg級は釘丸将太(パーク24)がキャリア初の個人タイトルを獲得。決勝で平林直矢(東芝)に開始55秒の背負投「一本」に仕留めるなど、6試合すべてを一本勝ちする圧倒的な出来だった。これまで度々爆発的な力を示しながらなかなか結果を残せなかったが、5月の強化選手選考会で敗れた後に「常に全力だけではなく、出しどころを考えて敢えて抑える」(本人談)稽古を導入。「特に調子が良いというよりも、いつもの通りに戦い続けられた」というこの日の勝利に繋げた。戦後は「やっとスタートラインに立った。講道館杯を制して、世界に出ていきたい」と、実業王者として乗り込む次戦に腕を撫していた。
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