【ニュース】永山竜樹優勝、73kg級はシャヴダトゥアシヴィリが橋本壮市破る/グランドスラム・パリ第1日男子(60kg級、66kg級、73kg級)

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60kg級決勝、永山竜樹がジョン・スンビョンから抱分「技有」
60kg級決勝、永山竜樹がジョン・スンビョンから抱分「技有」

柔道界きってのビッグイベント、グランドスラム・パリが5日に現地のアコーアリーナ・オブ・ベルシーで開幕。初日の男子は軽量3階級の競技が行われた。

60kg級は永山竜樹(了徳寺大職)が優勝。準々決勝で前週のグランプリ・ポルトガルを制したばかりのイ・ハリン(韓国)を僅か28秒の巴投「一本」で下すと、準決勝ではブダペスト世界選手権で敗れたカラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)に足車「技有」でリベンジ。迎えた決勝は前戦で東京五輪銅メダルのルカ・ムヘイゼ(フランス)を肩車「一本」で破っているジョン・スンビョン(韓国)を相手に大技を連発。相手の右一本背負投を思い切り抱いての抱分に捉えて「技有」を得ると、そのまま横四方固に抑え込んで合技「一本」。順当に優勝を決めた。前評判通り、他から一段抜けた強さを見せての勝利だった。

73kg級決勝、ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリが橋本壮市を攻める
73kg級決勝、ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリが橋本壮市を攻める

強豪打ち揃った今大会の目玉階級、73kg級はラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)が優勝。準々決勝で地元期待のジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)をGS延長戦の隅落「技有」で破ると、決勝では日本代表の橋本壮市(パーク24)と対戦。橋本の特徴である組み手と技の連動を自在の組み手とアクセントの利いた接近・離脱で潰し、GS延長戦「指導2」対「指導3」で勝負を決めた。橋本は2回戦で東京五輪66kg級銅メダルのダニエル・カルグニン(ブラジル)を得意の片手袖釣込腰「技有」で破り、準決勝もファビオ・バジーレ(イタリア)を大内返「技有」で破るなど出来は悪くなかったが、シャヴダトゥアシヴィリの巧さと対策、そして粘り強い戦いぶりの前に屈した。

73kg級3位決定戦、ベンジャマン・アクシスがファビオ・バジーレから大外落「技有」
73kg級3位決定戦、ベンジャマン・アクシスがファビオ・バジーレから大外落「技有」

台風の目となったのが地元の大声援を受けたベンジャマン・アクシス(フランス)。長身を生かしたスケール感ある柔道で、1回戦ではなんとルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)を内股巻込「技有」で下し、2回戦では原田健士(ALSOK)から得意の左出足払と隅落で2つの「技有」を得て一本勝ち。敗者復活戦では国内の序列で一歩上を行くジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)を隅返「技有」で破り、3位決定戦ではファビオ・バジーレ(イタリア)をも大外落「技有」で破って驚きの3位入賞。男女混合団体戦の泣きどころだったフランスの73kg枠に、ついにスター候補が現れた形となった。

原田健士は前述の通り2回戦敗退。アクシスに出足払「技有」を先行されるも抱き勝負からの裏投「技有」奪回、しかし同じ形からの裏投を被り返されて一敗地に塗れた。

ヨンドンペレンレイ・バスフー(右)とアン・バウルによる66kg級決勝。
ヨンドンペレンレイ・バスフー(右)とアン・バウルによる66kg級決勝。

66kg級はヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)が2017年グランプリ・ハーグ以来となるワールドツアー2度目、グランドスラム大会では初めての優勝を飾った。「投げることは出来ないが、投げられることもない」体力ベースの粘戦スタイルが、いわゆる「めくり」がノーポイントとなった新ルールを追い風にさらに加速。準決勝では東京五輪銀メダルのヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)を、そして決勝では同銅メダルのアン・バウル(韓国)を体力で捻じ伏せ、いずれもGS延長戦の「指導3」で破った。

66kg級3位決定戦、田中龍馬がルーカス・サハから袖釣込腰「技有」
66kg級3位決定戦、田中龍馬がルーカス・サハから袖釣込腰「技有」

日本の田中龍馬は準決勝でアンの割り切った先手掛け潰れ攻撃を打ち破ることが出来ず、「指導2」対「指導3」で敗退。アンの得た3つはいずれも消極的試合姿勢、田中の得た2つはいずれもアンの両袖ブロックと、良くも悪くも最初から最後までアンのペースで進んだ試合だった。しかし田中は残る試合を全試合一本勝ち(1つの「指導3」を含む)。3位決定戦もダークホースのルーカス・サハ(フィンランド)を僅か23秒の袖釣込腰「一本」に仕留めてしっかり表彰台は確保した。

各階級の成績上位者と準々決勝以降の結果、日本代表選手の結果は下記。日本代表選手全試合戦評は速報ページを参照のこと。

60kg級

60kg級メダリスト。左から2位のジョン・スンビョン、優勝の永山竜樹、第3位のルカ・ムヘイゼとジャバ・パピナシヴィリ。
60kg級メダリスト。左から2位のジョン・スンビョン、優勝の永山竜樹、第3位のルカ・ムヘイゼとジャバ・パピナシヴィリ。

(エントリー18名)

【入賞者】
1.NAGAYAMA, Ryuju (JPN)
2.JEON, Seungbeom (KOR)
3.MKHEIDZE, Luka (FRA)
3.PAPINASHVILI, Jaba (GEO)
5.LEE, Harim (KOR)
5.HUSEYNOV, Karamat (AZE)
7.ENKHTAIVAN, Ariunbold (MGL)
7.VERSTRAETEN, Jorre (BEL)

【成績上位者】
優 勝:永山竜樹(了徳寺大職)
準優勝:ジョン・スンビョン(韓国)
第三位:ルカ・ムヘイゼ(フランス)、ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)
第五位:イ・ハリン(韓国)、カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)
第七位:エンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)、ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)

【準々決勝】
カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)○反則[DH](0:19)△エンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)
※「ヘッドディフェンス」による
永山竜樹○巴投(0:25)△イ・ハリン(韓国)
ジョン・スンビョン(韓国)○GS小内刈(GS3:00)△ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)
ルカ・ムヘイゼ(フランス)○GS合技[外巻込・浮落](GS0:53)△ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)

【敗者復活戦】
イ・ハリン(韓国)○GS反則[指導3](GS0:21)△エンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)
ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)○GS技有・隅落(GS2:33)△ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)

【準決勝】
永山竜樹○優勢[技有・足車]△カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)
ジョン・スンビョン(韓国)○肩車(0:44)△ルカ・ムヘイゼ(フランス)

【3位決定戦】
ルカ・ムヘイゼ(フランス)○腕挫十字固(1:16)△イ・ハリン(韓国)
ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)○小内刈(1:40)△カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)

【決勝】
永山竜樹○合技[抱分・横四方固](3:29)△ジョン・スンビョン(韓国)

【日本代表選手勝ち上がり】

永山竜樹(了徳寺大職)
成績:優勝


【2回戦】
永山竜樹○合技[大内刈・縦四方固](3:26)△ディルショドベク・バラトフ(ウズベキスタン)

【準々決勝】
永山竜樹○巴投(0:25)△イ・ハリン(韓国)

【準決勝】
永山竜樹○優勢[技有・足車]△カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)

【決勝】
永山竜樹○合技[抱分・横四方固](3:29)△ジョン・スンビョン(韓国)

66kg級

66kg級メダリスト。左から2位のアン・バウル、優勝のヨンドンペレンレイ・バスフー、第3位のヴァジャ・マルグヴェラシヴィリと田中龍馬。
66kg級メダリスト。左から2位のアン・バウル、優勝のヨンドンペレンレイ・バスフー、第3位のヴァジャ・マルグヴェラシヴィリと田中龍馬。

(エントリー22名)

【入賞者】
1.YONDONPERENLEI, Baskhuu (MGL)
2.AN, Baul (KOR)
3.MARGVELASHVILI, Vazha (GEO)
3.TANAKA, Ryoma (JPN)
5.BOUBA, Daikii (FRA)
5.SAHA, Luukas (FIN)
7.LIMA, Willian (BRA)
7.RAMIREZ, Isaiah (USA)

【成績上位者】
優 勝:ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)
準優勝:アン・バウル(韓国)
第三位:ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)、田中龍馬(筑波大2年)
第五位:ダイキー・ブバ(フランス)、ルーカス・サハ(フィンランド)
第七位:ウィリアン・リマ(ブラジル)、イサイアフ・ラミレス(アメリカ)

【準々決勝】
アン・バウル(韓国)○GS袖釣込腰(GS0:32)△ダイキー・ブバ(フランス)
田中龍馬○GS反則[指導3](GS0:15)△ウィリアン・リマ(ブラジル)
ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)○釣腰(0:33)△イサイアフ・ラミレス(アメリカ)
ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)○合技[肩車・横四方固](2:34)△ルーカス・サハ(フィンランド)

【敗者復活戦】
ダイキー・ブバ(フランス)○GS技有・大内刈(GS2:19)△ウィリアン・リマ(ブラジル)
ルーカス・サハ(フィンランド)○GS反則[指導3](GS4:39)△イサイアフ・ラミレス(アメリカ)

【準決勝】
アン・バウル(韓国)○GS反則[指導3](GS1:34)△田中龍馬
ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)○GS反則[指導3](GS2:31)△ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)

【3位決定戦】
ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)○内股(3:12)△ダイキー・ブバ(フランス)
田中龍馬○袖釣込腰(0:23)△ルーカス・サハ(フィンランド)

【決勝】
ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)○GS反則[指導3](GS3:12)△アン・バウル(韓国)

【日本代表選手勝ち上がり】

田中龍馬(筑波大2年)
成績:3位


【2回戦】
田中龍馬○袖釣込腰(1:56)△ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)

【準々決勝】
田中龍馬○GS反則[指導3](GS0:15)△ウィリアン・リマ(ブラジル)

【準決勝】
田中龍馬△GS反則[指導3](GS1:34)○アン・バウル(韓国)

【3位決定戦】
田中龍馬○袖釣込腰(0:23)△ルーカス・サハ(フィンランド)

73kg級

73kg級メダリスト。左から2位の橋本壮市、優勝のラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ、3位のベンジャマン・アクシスとツェンドオチル・ツォグトバータル。
73kg級メダリスト。左から2位の橋本壮市、優勝のラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ、3位のベンジャマン・アクシスとツェンドオチル・ツォグトバータル。

(エントリー31名)

【入賞者】
1.SHAVDATUASHVILI, Lasha (GEO)
2.HASHIMOTO, Soichi (JPN)
3.AXUS, Benjamin (FRA)
3.TSEND-OCHIR, Tsogtbaatar (MGL)
5.BASILE, Fabio (ITA)
5.AKHADOV, Shakhram (UZB)
7.GABA, Joan-Benjamin (FRA)
7.NJIE, Faye (GAM)

【成績上位者】
優 勝:ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)
準優勝:橋本壮市(パーク24)
第三位:ベンジャマン・アクシス(フランス)、ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)
第五位:ファビオ・バジーレ(イタリア)、シャフラム・アハドフ(ウズベキスタン)
第七位:ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)、フェイ・ヌジエ(ガンビア)

【準々決勝】
ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)○GS技有・隅落(GS0:30)△ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)
シャフラム・アハドフ(ウズベキスタン)○合技[大内返・袖釣込腰](3:56)△ベンジャマン・アクシス(フランス)
ファビオ・バジーレ(イタリア)○優勢[技有・一本背負投]△ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)
橋本壮市○優勢[技有・一本背負投]△フェイ・ヌジエ(ガンビア)

【敗者復活戦】
ベンジャマン・アクシス(フランス)○優勢[技有・隅返]△ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)
ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)○崩上四方固(2:47)△フェイ・ヌジエ(ガンビア)

【準決勝】
ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)○反則[指導3](3:20)△シャフラム・アハドフ(ウズベキスタン)
橋本壮市○GS技有・大内返(GS1:30)△ファビオ・バジーレ(イタリア)

【3位決定戦】
ベンジャマン・アクシス(フランス)○優勢[技有・大外落]△ファビオ・バジーレ(イタリア)
ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)○GS反則[指導3](GS1:41)△シャフラム・アハドフ(ウズベキスタン)

【決勝】
ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)○GS反則[指導3](GS1:35)△橋本壮市

【日本代表選手勝ち上がり】

橋本壮市(パーク24)
成績:2位


【1回戦】
橋本壮市○優勢[技有・引込返]△ツルパル・ジュカエフ(フィンランド)

【2回戦】
橋本壮市○優勢[技有・袖釣込腰]△ダニエル・カルグニン(ブラジル)

【準々決勝】
橋本壮市○優勢[技有・一本背負投]△フェイ・ヌジエ(ガンビア)

【準決勝】
橋本壮市○GS技有・大内返(GS1:30)△ファビオ・バジーレ(イタリア)

【決勝】
橋本壮市△GS反則[指導3](GS1:35)○ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)

原田健士(ALSOK)
成績:2回戦敗退


【1回戦】
原田健士○内股(3:54)△オドゲレル・ウランバヤル(モンゴル)

【2回戦】
原田健士△GS合技[出足払・隅落](GS0:15)○ベンジャマン・アクシス(フランス)

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