【ニュース】52kg級は地元ブシャーがクラスニキ倒してV、日本勢は角田・舟久保・鍋倉で3階級を制す/グランドスラム・パリ2022女子第1日(48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)

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52kg級決勝、アモンディーヌ・ブシャーがディストリア・クラスニキから袖釣込腰「技有」を得て優勝を決めた。
52kg級決勝、アモンディーヌ・ブシャーがディストリア・クラスニキから袖釣込腰「技有」を得て優勝を決めた。

グランドスラム・パリ2022が5日、現地のアコーアリーナ・オブ・ベルシーで開幕。初日の女子は軽量4階級の競技が行われた。

超激戦区となった52kg級は地元の大声援を受けたアモンディーヌ・ブシャー(フランス)が優勝。準決勝ではブダペスト世界選手権王者の志々目愛(了徳寺大職)の圧力を前に大消耗、しかしもはやこれまでと思われたGS延長戦3分37秒に得意の肩車を決めて鮮やか「一本」。決勝は東京五輪48kg級金メダリストのディストリア・クラスニキ(コソボ)を前にこれも大苦戦に陥ったが、GS延長戦3分55秒に袖釣込腰で叩き落とし、大きく展開して背中を着かせ「技有」。劇的な結末で勝利を決めた。志々目は3位決定戦で東京五輪銅メダリストのチェルシー・ジャイルス(イングランド)をGS延長戦の内股「技有」で破って、表彰台を確保した。

48kg級決勝、角田夏実がバフードルジ・バーサンフーから巴投「技有」
48kg級決勝、角田夏実がバフードルジ・バーサンフーから巴投「技有」

57kg級決勝、舟久保遥香が玉置桃を攻める
57kg級決勝、舟久保遥香が玉置桃を攻める

日本勢は48kg級の角田夏実(了徳寺大職)、57kg級の舟久保遥香(三井住友海上)、63kg級の鍋倉那美(了徳寺大職)と、残る3階級をすべて制した。

角田は大一番となった準決勝の日本人対決で、古賀若菜(山梨学院大2年)に左背負投「技有」で勝利。他3試合はまったく相手を寄せ付けず、決勝はバフードルジ・バーサンフー(モンゴル)を巴投と崩上四方固の合技「一本」に仕留めた。古賀は3位決定戦で第1シードのレグ=メラニー・クレモン(フランス)を崩袈裟固「一本」で下して表彰台を確保した。

舟久保は充実の出来。最大の勝負どころと目された準決勝では東京五輪銀メダリストのサハ=レオニー・シジク(フランス)を相手に堂々たる試合ぶり、小内刈を中心に足元を蹴り崩してもはや立つこと難しい状態まで疲労させ、最後は右体落から寝勝負を展開、GS延長戦2分46秒横四方固「一本」で勝利。決勝は同門の先輩玉置桃(三井住友海上)の先手攻撃柔道を、引き手でしっかり袖を確保することを軸に封殺。次々偽装攻撃の「指導」を強いて、「指導3」を得て勝利を決めた。舟久保は昨年10月の2021年大会に続き、グランドスラム・パリ大会2連覇。

鍋倉は手堅く4戦を全試合一本勝ち(1試合の「指導3」勝ち含む)で勝ち上がり、決勝では土井雅子(JR東日本)と対戦。スローペースの中審判傾向を踏まえて密度高く攻撃を仕掛け、「指導3」を得て優勝を決めた。

各階級の成績上位者と準々決勝以降の結果、日本代表選手の結果は下記。日本代表選手全試合戦評は速報ページを参照のこと。

48kg級

48kg級メダリスト。左から2位のバフードルジ・バーサンフー、優勝の角田夏実、3位の古賀若菜とプロンディーヌ・ポン。
48kg級メダリスト。左から2位のバフードルジ・バーサンフー、優勝の角田夏実、3位の古賀若菜とプロンディーヌ・ポン。

(エントリー16名)

【入賞者】
1.TSUNODA, Natsumi (JPN)
2.BAVUUDORJ, Baasankhuu (MGL)
3.KOGA, Wakana (JPN)
3.PONT, Blandine (FRA)
5.LEGOUX CLEMENT, Melanie (FRA)
5.MENZ, Katharina (GER)
7.PERAFAN, Keisy (ARG)
7.LIMA, Amanda (BRA)

【成績上位者】
優 勝:角田夏実(了徳寺大職)
準優勝:バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)
第三位:古賀若菜(山梨学院大2年)、プロンディーヌ・ポン(フランス)
第五位:メラニー・レグ=クレモン(フランス)、カタリナ・メンツ(ドイツ)
第七位:ケイシー・ペラファン(アルゼンチン)、アマンダ・リマ(ブラジル)

【準々決勝】
バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)○GS技有・横車(GS1:34)△メラニー・レグ=クレモン(フランス)
カタリナ・メンツ(ドイツ)○大内刈(2:05)△ケイシー・ペラファン(アルゼンチン)
古賀若菜○優勢[技有・大内刈]△アマンダ・リマ(ブラジル)
角田夏実○GS技有・体落(GS0:27)△プロンディーヌ・ポン(フランス)

【敗者復活戦】
メラニー・レグ=クレモン(フランス)○優勢[技有・大内刈]△ケイシー・ペラファン(アルゼンチン)
プロンディーヌ・ポン(フランス)○横四方固(2:53)△アマンダ・リマ(ブラジル)

【準決勝】
バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)○GS合技[巴投・巴投](GS0:12)△カタリナ・メンツ(ドイツ)
角田夏実○優勢[技有・背負投]△古賀若菜

【3位決定戦】
古賀若菜○崩袈裟固(1:54)△メラニー・レグ=クレモン(フランス)
プロンディーヌ・ポン(フランス)○GS技有・内股(GS1:43)△カタリナ・メンツ(ドイツ)

【決勝】
角田夏実○合技[巴投・崩上四方固(4:00)△バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)

【日本代表選手勝ち上がり】

角田夏実(了徳寺大職)
成績:優勝


【1回戦】
角田夏実○巴投(0:43)△アナスタシーア・バラバン(ブルガリア)

【準々決勝】
角田夏実○GS技有・体落(GS0:27)△プロンディーヌ・ポン(フランス)

【準決勝】
角田夏実○優勢[技有・背負投]△古賀若菜

【決勝】
角田夏実○合技[巴投・崩上四方固(4:00)△バフードルジ・バーサンフー(モンゴル)

古賀若菜(山梨学院大2年)
成績:3位


【1回戦】
古賀若菜○GS技有・背負投(GS0:06)△マーヴェ・アザク(トルコ)

【準々決勝】
古賀若菜○優勢[技有・大内刈]△アマンダ・リマ(ブラジル)

【準決勝】
古賀若菜△優勢[技有・背負投]○角田夏実

【3位決定戦】
古賀若菜○崩袈裟固(1:54)△メラニー・レグ=クレモン(フランス)

52kg級

52kg級メダリスト。左から2位のディストリア・クラスニキ、優勝のアモンディーヌ・ブシャー、3位のファビアン・コッヘルと志々目愛。
52kg級メダリスト。左から2位のディストリア・クラスニキ、優勝のアモンディーヌ・ブシャー、3位のファビアン・コッヘルと志々目愛。

(エントリー18名)

【入賞者】
1.BUCHARD, Amandine (FRA)
2.KRASNIQI, Distria (KOS)
3.KOCHER, Fabienne (SUI)
3.SHISHIME, Ai (JPN)
5.GNETO, Astride (FRA)
5.GILES, Chelsie (GBR)
7.KALETA, Aleksandra (POL)
7.BISHRELT, Khorloodoi (MGL)

【成績上位者】
優 勝:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
準優勝:ディストリア・クラスニキ(コソボ)
第三位:ファビアン・コッヘル(スイス)、志々目愛(了徳寺大職)
第五位:アストリード・ネト(フランス)、チェルシー・ジャイルス(イングランド)
第七位:アレクサンドラ・カレタ(ポーランド)、ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)

【準々決勝】
アモンディーヌ・ブシャー(フランス)○肩車(4:00)△アレクサンドラ・カレタ(ポーランド)
志々目愛○GS反則[指導3](GS1:39)△アストリード・ネト(フランス)

ディストリア・クラスニキ(コソボ)○GS技有・隅落(GS2:26)△チェルシー・ジャイルス(イギリス)
ファビアン・コッヘル(スイス)○内股(3:37)△ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)

【敗者復活戦】
アストリード・ネト(フランス)○合技[内股・横四方固](0:49)△アレクサンドラ・カレタ(ポーランド)
チェルシー・ジャイルス(イギリス)○崩上四方固(3:12)△ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)

【準決勝】
アモンディーヌ・ブシャー(フランス)○GS肩車(GS3:37)△志々目愛
ディストリア・クラスニキ(コソボ)○内股(0:57)△ファビアン・コッヘル(スイス)

【3位決定戦】
ファビアン・コッヘル(スイス)○GS崩上四方固(GS2:41)△アストリード・ネト(フランス)
志々目愛○GS技有・内股(GS2:28)△チェルシー・ジャイルス(イギリス)

【決勝】
アモンディーヌ・ブシャー(フランス)○GS技有・袖釣込腰(GS3:55)△ディストリア・クラスニキ(コソボ)

【日本代表選手勝ち上がり】

志々目愛(了徳寺大職)
成績:3位


【2回戦】
志々目愛○GS内股(GS2:07)△ヤスミン・リマ(ブラジル)

【準々決勝】
志々目愛○GS反則[指導3](GS1:39)△アストリード・ネト(フランス)
※金属など硬い物質を持ち込んだことによる

【準決勝】
志々目愛△GS肩車(GS3:37)○アモンディーヌ・ブシャー(フランス)

【3位決定戦】
志々目愛○GS技有・内股(GS2:28)△チェルシー・ジャイルス(イングランド)

57kg級

57kg級メダリスト。左から2位の玉置桃、優勝の舟久保遥香、3位のプリシラ・ネトとサハ=レオニー・シジク。
57kg級メダリスト。左から2位の玉置桃、優勝の舟久保遥香、3位のプリシラ・ネトとサハ=レオニー・シジク。

(エントリー26名)

【入賞者】
1.FUNAKUBO, Haruka (JPN)
2.TAMAOKI, Momo (JPN)
3.GNETO, Priscilla (FRA)
3.CYSIQUE, Sarah Leonie (FRA)
5.LKHAGVATOGOO, Enkhriilen (MGL)
5.MOKDAR, Faiza (FRA)
7.KOWALCZYK, Julia (POL)
7.PERISIC, Marica (SRB)

【成績上位者】
優 勝:舟久保遥香(三井住友海上)
準優勝:玉置桃(三井住友海上)
第三位:プリシラ・ネト(フランス)、サハ=レオニー・シジク(フランス)
第五位:ラグワトゴー・エンフリーレン(モンゴル)、ファイザ・モクダ(フランス)
第七位:ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)、マリツァ・ペリシッチ(セルビア)

【準々決勝】
サハ=レオニー・シジク(フランス)○崩袈裟固(2:13)△ラグワトゴー・エンフリーレン(モンゴル)
舟久保遥香○横四方固(2:53)△ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)
玉置桃○GS反則[指導3](GS0:52)△ファイザ・モクダ(フランス)
プリシラ・ネト(フランス)○腰車(1:17)△マリツァ・ペリシッチ(セルビア)

【敗者復活戦】
ラグワトゴー・エンフリーレン(モンゴル)○GS反則[指導3](GS1:24)△ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)
ファイザ・モクダ(フランス)○GS反則[指導3](GS2:31)△マリツァ・ペリシッチ(セルビア)

【準決勝】
舟久保遥香○GS横四方固(GS2:46)△サハ=レオニー・シジク(フランス)
玉置桃○反則[DH](1:38)△プリシラ・ネト(フランス)

【3位決定戦】
プリシラ・ネト(フランス)○GS技有・小内刈(GS0:24)△ラグワトゴー・エンフリーレン(モンゴル)
サハ=レオニー・シジク(フランス)○腕挫十字固(2:07)△ファイザ・モクダ(フランス)

【決勝】
舟久保遥香○GS反則[指導3](GS2:32)△玉置桃

【日本代表選手勝ち上がり】

玉置桃(三井住友海上)
成績:2位


【2回戦】
玉置桃○GS反則[指導3](GS1:01)△パク・ユンソン(韓国)

【準々決勝】
玉置桃○GS反則[指導3](GS0:52)△ファイザ・モクダ(フランス)

【準決勝】
玉置桃○反則[DH](1:38)△プリシラ・ネト(フランス)
※金属など硬い物質を持ち込んだことによる

【決勝】
玉置桃△GS反則[指導3](GS2:32)○舟久保遥香

舟久保遥香(三井住友海上)
成績:優勝


【1回戦】
舟久保遥香○縦四方固(1:32)△ディアッソネマ・ムクングイ(アンゴラ)

【2回戦】
舟久保遥香○GS反則[指導3](GS2:00)△ミナ・リベール(ベルギー)

【準々決勝】
舟久保遥香○横四方固(2:53)△ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)

【準決勝】
舟久保遥香○GS横四方固(GS2:46)△サハ=レオニー・シジク(フランス)

【決勝】
舟久保遥香○GS反則[指導3](GS2:32)△玉置桃

63kg級

63kg級メダリスト。左から2位の土井雅子、優勝の鍋倉那美、3位のアンジェリカ・シマンスカとサンネ・フェルメール。
63kg級メダリスト。左から2位の土井雅子、優勝の鍋倉那美、3位のアンジェリカ・シマンスカとサンネ・フェルメール。

63kg級準決勝、鍋倉那美がアンジェリカ・シマンスカから横四方固「一本」
63kg級準決勝、鍋倉那美がアンジェリカ・シマンスカから横四方固「一本」

(エントリー22名)

【入賞者】
1.NABEKURA, Nami (JPN)
2.DOI, Masako (JPN)
3.SZYMANSKA, Angelika (POL)
3.VERMEER, Sanne (NED)
5.RENSHALL, Lucy (GBR)
5.VAN DEN BERG, Geke (NED)
7.BELKADI, Amina (ALG)
7.LEE, Juyeon (KOR)

【成績上位者】
優 勝:鍋倉那美(三井住友海上)
準優勝:土井雅子(JR東日本)
第三位:アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)、サンネ・フェルメール(オランダ)
第五位:ルーシー・レンシャル(イングランド)、ヘーケ・ファンデンベルフ(オランダ)
第七位:アミナ・ベルカディ(アルジェリア)、イ・ジュヨン(韓国)

【準々決勝】
土井雅子○GS崩上四方固(GS7:55)△ルーシー・レンシャル(イギリス)
ヘーケ・ファンデンベルフ(オランダ)○優勢[技有・大内刈]△アミナ・ベルカディ(アルジェリア)
アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)○腕挫十字固(0:51)△イ・ジュヨン(韓国)
鍋倉那美○合技[内股・上四方固](1:59)△サンネ・フェルメール(オランダ)

【敗者復活戦】
ルーシー・レンシャル(イギリス)○崩上四方固(2:23)△アミナ・ベルカディ(アルジェリア)
サンネ・フェルメール(オランダ)○一本背負投(1:38)△イ・ジュヨン(韓国)

【準決勝】
土井雅子○横四方固(2:27)△ヘーケ・ファンデンベルフ(オランダ)
鍋倉那美○横四方固(1:11)△アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)

【3位決定戦】
アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)○GS技有・谷落(GS1:49)△ルーシー・レンシャル(イギリス)
サンネ・フェルメール(オランダ)○小外掛(2:35)△ヘーケ・ファンデンベルフ(オランダ)

【決勝】
鍋倉那美○反則[指導3](3:55)△土井雅子

【日本代表選手勝ち上がり】

鍋倉那美(了徳寺大職)
成績:優勝


【1回戦】
鍋倉那美○合技[払巻込・引込返](1:09)△ナディア=マッチコ・ギメンデゴ(中央アフリカ)

【2回戦】
鍋倉那美○反則[指導3](3:24)△レナタ・ザコワ(チェコ)

【準々決勝】
鍋倉那美○合技[内股・上四方固](1:59)△サンネ・フェルメール(オランダ)

【準決勝】
鍋倉那美○横四方固(1:11)△アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)

【決勝】
鍋倉那美○反則[指導3](3:55)△土井雅子

土井雅子(JR東日本)
成績:2位


【2回戦】
土井雅子○GS横四方固(GS2:49)△ラウラ・ファズリウ(コソボ)

【準々決勝】
土井雅子○GS崩上四方固(GS7:55)△ルーシー・レンシャル(イングランド)

【準決勝】
土井雅子○横四方固(2:27)△ヘーケ・ファンデンベルフ(オランダ)

【決勝】
土井雅子△反則[指導3](3:55)○鍋倉那美

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