グランドスラム・パリ2022は6日、現地のアコーアリーナ・オブ・ベルシーで最終日の男子4階級、女子3階級の競技が行われた。
男子81kg級は藤原崇太郎(旭化成)が素晴らしい内容で優勝。2試合連続の一本勝ちで迎えた準決勝では宿敵シャロフィディン・ボルタボエフ(ウズベキスタン)とマッチアップ。2019年東京世界選手権以来2戦全敗の因縁の相手に粘りの柔道を披露、GS延長戦4分5秒に左大内刈「技有」を得てついにリベンジ達成。勢いに乗って迎えた決勝ではこれまでのしぶとい柔道の殻を脱ぎ捨ててV候補筆頭タト・グリガラシヴィリ(ジョージア)と凄まじい投げ合い。相手の抱き勝負をまっこう迎え撃ち、まず左一本背負投で高々担ぎ上げ、叩き落として「技有」を先行。直後怒気を発したグリガラシヴィリのほとんど俵返と言っていいパワー技で「技有」を取り返されたが、それでも投げずば勝利なしとばかりにあくまでこの打ち合いから降りない。グリガラシヴィリが胴を抱いての「やぐら投げ」に打って出るといったん持ち上げられながら冷静に力の方向を変え、降りるなり思い切った左小外掛一撃。踏ん張ったグリガラシヴィリをそのまま真裏に叩き落とし、鮮やか「一本」で勝利を決めた。3位にはボルタボエフと、3位決定戦でサギ・ムキ(イスラエル)をGS延長戦の大内刈「技有」で下したサミ・シュシ(ベルギー)が入賞した。
スポンサーリンク