取材・文:古田英毅
写真:乾晋也・辺見真也
【準決勝まで】
決勝は昨年と同カード。押領司龍星(國學院大4年)と中西一生(国士舘大4年)によって、今年の学生柔道日本一の座が争われることとなった。
2連覇を狙う押領司は第1シード、2回戦からの登場。この日も代名詞の打点の高い背負投が冴えた。高く担ぎ上げるたびに会場からはどよめき。どこで試合を見ていても「いま押領司が背負投を掛けた」ことがすぐにわかるほどだった。2回戦は釜崎雄河(札幌大4年)を1分21秒左背負投「一本」に仕留め、3回戦も南大介(皇学館大3年)から背負投「技有」の優勢で勝利。準々決勝は東京学生体重別選手権の覇者・織茂峻伍(専修大3年)をGS延長戦2分3秒の内股「技有」に仕留め、準決勝では森健心(明治大3年)と対戦。たびたび打点の高い担ぎ技を仕掛けて会場を沸かすと、一転今度は低く左背負投に潜り込んで落とし、「技有」奪取。このポイントで勝利を決めた。
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