【速報レポート】ツェンドオチル悲願の世界一、橋本は惜しくも銀/タシケント世界柔道選手権2022・男子73kg級

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

優勝を決めたツェンドオチル・ツォグトバータル

ウズベキスタン・タシケントで行われている世界柔道選手権は3日目の8日、男子73kg級と女子57kg級の競技を行い。73kg級はツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)が優勝した。決勝は日本代表の橋本壮市(パーク24)を破った。

ツェンドチルはこれが初の世界一。2016年リオ五輪直前に突如現れ、国際的にまったくの無名状態から国内予選でガンバット・ボルドバータルとダシュダヴァー・アマーツブシンのメダリスト2人を倒して60kg級で五輪出場。2017年からは73kg級に階級を上げて、ワールドツアーで4度優勝、東京五輪は銅メダルを獲得したが意外にも世界選手権のメダルはなし。これまでは2018年バクー大会の5位が最高だったが、一気に頂点を極めることとなった。

橋本は手堅く勝ちを重ねたが、決勝はGS延長戦で放った右出足払に相手の左小内刈がかち合ってしまい、すべての要素が相手側に有利に働く不運。「技有」を失って、2017年ブダペスト大会以来の世界選手権制覇にあと一歩手が届かなかった。

レポートと試合結果(上位入賞者、準々決勝以降の結果)、日本代表選手全試合の戦評は下記。

文責:古田英毅

【レポート】

決勝に勝ち上がったのは橋本壮市(パーク24)とツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)。ともにこれぞの強豪を破っての勝ち上がり。役者多い階級であるが、この2人の勝ち上がりを追うことでトーナメントの様相を浮き上がらせてみたい。

橋本、隙を見せずに勝ち上がる

3回戦に臨む橋本壮市

橋本は持ち味を存分に発揮。相手のリアクションに応じて左右の手を交換しながら、そして構え・位置関係・持ちどころの組みあわせを変え続けながら、常に形を定めず、さまざまな方向に角を伸ばして高いハシゴを掛けようと試みる。引き手を外から内に回して袖を抱える「橋本グリップ」を相手が警戒していることは先刻承知、むしろこれを利用して試合を構成。足技を絡めて常に優位を取り続ける。

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