最終日8階級みどころ/グランドスラム東京2022

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

※ドローの結果を踏まえた「直前プレビュー」は別途掲載します。

男子60kg級 永山竜樹、近藤隼斗軸に日本勢の争い

日本代表選手:永山竜樹(了徳寺大職)、近藤隼斗(国士舘大3年)、古賀玄暉(旭化成)、福田大和(比叡山高2年)

永山竜樹

世界選手権で銅メダル3回、今年は出場した国際大会すべてで優勝を飾っている永山竜樹が優勝候補の筆頭。もっか世界選手権代表争いを独走している髙藤直寿(パーク24)を追い掛けるためにはこの先1敗たりとも許されない。持ち前のパワーと大技で今大会3度目の優勝を狙う。

五輪銅メダルのもと世界王者イェルドス・スメトフ(カザフスタン)が直前でエントリーを取り消し、海外勢はグレードが一段落ちた。東京五輪銀メダリストのヤン・ユンウェイ(台湾)が注目一番手ということになるが、担ぎ技と寝技が武器のヤンは進退が丁寧で日本人的。当然ながら日本選手との相性はよくなく、直近10戦で10敗。この大会の展望は厳しい。エンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)はタシケント世界選手権で銀メダルを獲得しているが、スタッツは相手のダイレクト反則負けが2回で属性は「ラッキーボーイ」。今大会で実力を証明せねばならない立場だ。率直に言ってメンバーはさみしい。ただでさえ五輪後の60kg級世界はレベルの低下が激しく、今大会は日本勢が上位を独占せねばならないはずの大会だ。トーナメントを引っ張るのは日本勢ということになる。

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