女子の優勝候補は佐賀商高(佐賀)と、富士学苑高(山梨)。戦力分厚い佐賀商に、保有戦力の凹凸が高校選手権のレギュレーション(52kg以下、63kg以下、無差別)にぴたりと嵌まる富士学苑という形である。強豪校同士の交流が盛んな高校柔道界だが、九州と東日本は地理的にも離れており、コロナ禍もあって相互交流はここ数年減少。特に佐賀商は、東日本の強豪との接点が少ない印象がある。異なる文化のぶつかり合いという全国大会の醍醐味が楽しめる大会となりそうだ
有力校
一段上の布陣組んだ佐賀商、レギュレーション噛み合う富士学苑
連覇を狙う佐賀商、今回の登録メンバーのインパクトは凄まじい。県大会の布陣は先鋒から順に48kg級の長谷心美、九州新人戦63kg級を制した清水優陸、そして大将枠に一昨年のインターハイ70kg級で準優勝した森静玖と日本ジュニア78kg級2位の中野弥花の2人という形だった。52kg級全日本ジュニア2位の大駒・宇井柚葵が講道館杯でシニア選手の関節技を食って負傷し、以降は欠場。そして中野と森の大駒2つのうちレギュレーション上1人しか使えない、というのがこの布陣の要諦。
ところが今回は宇井を登録し、さらに森が63kg級で登録しているという情報。もし本当に宇井・森・中野という布陣が実現するのであれば戦力レベルは一気に上がる。優勝候補の本命に格上げするべきだろう。
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