【インタビュー】国士舘高・百瀬晃士監督「“今年も国士舘”と言われる春にします」/第45回全国高等学校柔道選手権・有力校監督に聞く①

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第45回全国高等学校柔道選手権大会・有力校監督インタビュー

今年も恒例の「団体戦・有力校監督インタビュー」をお届けする。第1回は、男子団体戦の優勝候補最右翼と目される国士舘高の百瀬晃士監督。夏のインターハイを制したメンバーから同大会90kg級王者の川端倖明ら中核3枚が残り、戦力・経験値とも抜群と目される今年のチームの「ここまで」と「いま」についてお聞きした。

聞き手:古田英毅

国士舘高・百瀬晃士監督「“今年も国士舘”と言われる春にします」

百瀬晃士監督

―― 今年のチームをファンにご紹介ください。「どんなチーム」と聞かれたら?

昨年のインターハイ優勝の経験者が半分残っていますから、まずは経験値が豊富なチームですね。そこに1年生の山本由聖などの新しい力も加わって、かなりパワーアップしていると思います。

―― メンバーをご紹介ください。まずは2年生の中核2枚からということになりますね。

まず主将の畠山凱。去年の全国大会で見せた通り、まず受けが強い。「取りにいく」そして「取られない」と、状況に応じた戦い方に長けた選手ですね。こちらとしては非常に信頼しています。ただ、実は今シーズンは結構投げられていて、ご覧になっていたと思いますが、12月の黒潮旗大会の序盤戦では背負投で投げられて、そのまま逆に抑え込んでの逆転勝ちという試合がありました。松尾杯でも払腰で「技有」を取られてからの勝ちが1試合。しっかり取り返せるのは彼らしいとは思いますが、いまはこのあたりのミスを踏まえて、自分で微調整しながらしっかり調子を上げて来ていますね。川端倖明は、あまり褒め過ぎるのもなんですが、「異次元」の域に足を踏み入れているなと思います。もはや高校生相手にはミスがない。ただ、だからこそ、贅沢を言えば彼にはミスをして欲しいと思います。彼なりに「一本」を取れなかったり引き分けたりして落ち込むことはあるんですが、私としては、もう1歩深く踏み込んで、失敗してもいいから勝負に出て欲しい。技に関しても危険じゃないところに身を置いて投げるというか、少し「安パイ」を切り出した気もするんですよね。もっと深いところにガツっと、吹き飛ばされるかもしれないようなところまで踏み込んで勝負していい。ガンガン勝負に行った前代のインターハイのような、上昇志向のある振舞いに出て欲しいですね。本人の目標も、高校カテゴリを飛び越えてもっと上にある。であればこそ、思い切った勝負に出ることを続けて、大きく成長してほしい。と色々言いましたが、「異次元」であることは間違いありませんけどね。信頼しています。

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