【戦評】第1日・日本代表選手全試合戦評

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予選ラウンド開始: 日本時間17:00
決勝ラウンド開始: 日本時間24:00

男子60kg級

髙藤は5位に終わった

髙藤直寿(パーク24) 5位

【2回戦】髙藤直寿〇優勢[技有・浮落]△ハクベルディ・ジュマエフ(トルクメニスタン)

髙藤が左、ジュマエフ右組みのケンカ四つ。髙藤素早く引き手一本で袖口確保、これがジュマエフにとっては地獄の始まり、ここから1分にわたって髙藤1度たりともこの袖を離さない。離さぬまま時折釣り手で奥襟を叩いて小内刈、左小内刈、右出足払と打つ。ジュマエフ切りたい衝動をなんとか抑えて耐え切り、1分0秒双方への消極的試合姿勢の「指導」までで損害を抑えるが、直後同じ形で嵌められてしまい、1分14秒取り組まない咎で「指導2」。髙藤引き手一本から順調に攻めるが、ジュマエフ袖を持ち返して思い切ったドロップ式の右体落。髙藤が釣り手で背中を持って対応するとその動く先を右内股で跳ねる。崩れた髙藤が伏せると、手首を帯に通し、続いて横三角を狙ってと寝技で攻めて「待て」。危うい場面だったが、しかしここからが髙藤の恐ろしいところ。引き手で袖、釣り手で奥を得て誘うと、先ほどの技に手ごたえを得たジュマエフが再びドロップ式の右体落。しかし髙藤腰を切って透かし、透かしたときには攻防一致でもう相手の体に乗り込んでいる。異次元の「体落透かし」決まって、2分8秒「技有」。髙藤以降も危なげなし。両袖から、ベイカー茉秋ばりの右腕を抱えての左一本背負投、引き手争いから鋭い隅返と幾度もこれぞの技を見せてクロージング。「技有」優勢で勝負を決めた。
相手の技にただ1回のみで対応、しかも避けるのではなく取る。相手は下手に投げ掛けてしまったことで逆に嵌まる。髙藤の恐ろしさが染みた一番であった。

【3回戦】髙藤直寿〇大内刈(3:07)△ツラン・バイラモフ(アゼルバイジャン)

3回戦、ツラン・バイラモフから大内刈「一本」
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