全日本学生柔道優勝大会(25日・日本武道館)、男子で16年ぶりの優勝を飾った国士舘大・吉永慎也監督の談話は下記。決勝戦直後、報道陣の囲み取材に応えた。
国士舘大・吉永慎也監督「すべての国士舘関係者の悲願だった」
―― 今の心境を。
まだ試合が終わったばかりでうまく言えないのですが、今は『ああ、日本一を達成することが出来たんだな』という気持ちです。東海大学を始め、色々な強豪大学にずっとやられ続けていて、コーチ時代から、この大会で優勝する難しさを噛み締めていました。この大会の優勝は国士舘大学柔道部、OB、すべての関係者の悲願でした。率直に、本当に嬉しいです。優勝は、まず学生の頑張りあってこそ。学生にはきついことばかり言いましたが、本当に頑張ってくれたと思います。そして、国士舘大学を信頼して選手を送ってくださった全国の高校の先生方に、あらためて感謝を伝えたいです。
―― 去年の決勝の悔しさから、この1年はどうチームを作ってきましたか。
秋に代替わりがあって、毎年その時にスローガンを決めるのですが、そこで竹市新キャプテンが「これでよろしいでしょうか」と持って来たのが「雪辱」という言葉でした。それを見た私もまず第一声で「凄くいい言葉じゃないか」と答えまして、その言葉の通り、この日、この場所で悔しさを晴らそうとここまでやってきました。そのあとは毎年恒例と言いますか、練習量が積める時期の冬場にみっちり稽古をし、あとは最後の追い込み時期であるゴールデンウィーク。ベスト8以上に残るような学校のほとんどが国士舘に集結して下さり、量の面でも非常に良い稽古が出来ました。追い込みがしっかり出来たことと、そして、これだけやったにも関わらず怪我人が少なかったことが非常に大きかったですね。(―監督もこの1年はきつかったのでは?)自分個人としては、昨年負けてから1か月くらいは精神的に本当にきつかった。ただ、あの負けから「挑戦し続ける」と肚を決めました。他の強豪大学に挑戦し続ける、抗い続けると決めた。1つ大きなきっかけだったとは思います。
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