【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第57回「 梅には梅の季節、桜には桜の季節があるごとく、その人の花咲く時節にも早晩の差があるのは疑いないが、自ら勤めて倦みさえしなかったならば、いつかは大いに英発することの必ずあるものである。 」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第55回「 精神の自在とは怒りたくとも怒ってはならない時には怒らず、悲しい事に出会っても悲しんではならないと思えば決して悲しまないというように、辛苦に遭っても寒暑に際してもこれらに制せられないことが最も肝要である。 」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第44回「 平素倒れまいということにあまり拘泥していると、巧みに倒れることが出来難くなる。巧みに倒れることが出来ないと、無理に頑張るようになる。そういうことから怪我もすれば、負けもする。 」
【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第42回「同じ力を働かせるにしても、どれだけは職務のため、どれだけは自己の修養のため、どれだけは家族のため、または社会のためとか、それぞれ力の配り方を考え、しかもその用いる一切の力を少しも過誤のないように使わなければならぬ。」