「 人が着物が汚れたり損じたりするからとて活動を控目にすることがある。私はそういう人は着物を着ているのではなく着物に着られているのだと評している。 」
出典:「精力善用国民体育に関する本会の期待」 作興10巻4号 昭和6年4月
(『嘉納治五郎大系』8巻207頁)
「衣」「食」「住」。人が社会生活を普通におくる上で欠かせないものです。
「精力善用」「自他共栄」で社会を変えようとしていた師範にとって、この3つのあり方を考えるのは自然なことでしょう。今回はその中で、「衣」についての「ひとこと」です。
講道館柔道の創始者、東京高等師範学校校長、大日本体育協会(日本体育協会・日本スポーツ協会の前身)の創始者といった肩書きを持つ師範から連想しにくい話かもしれませんが、お付き合いください。
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