【月刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第129回「今時そんな必要はないといって顧みてくれなかった」

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月刊・嘉納治五郎師範のひとこと
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「今時そんな必要はないといって顧みてくれなかった」

出典:「柔道家としての嘉納治五郎(1)」 作興6巻1号,昭和2年(1927)1月 (『嘉納治五郎大系』10巻3頁)

前後の文章がないと、意味が分かりにくい今回の「ひとこと」ですが、口述筆記による自伝「柔道家としての嘉納治五郎」の第1回、師範が柔術の修行を始めるに至った経緯を回顧している箇所の一部です。

学業は他の学生に遅れをとることがなかったものの、腕力では人の下風に立たざるを得ず、悔しい思いをしていた嘉納師範。そんな師範が小さい体でも、力の強いものに勝てるという「柔術」を学びたいと思い立ち師匠を探すというエピソードですが、まず、柔術を学んでいたという知り合いに教えを請うたところ、返ってきたのが、「今時そんな必要はない」という、つれない言葉でした。

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