文責:eJudo編集部/小林大悟
90kg級 トートとグヴィニアシヴィリが軸、向翔一郎の「らしさ」爆発に期待
(エントリー21名)
第1シードで東京五輪銅メダリストのトート ・クリスティアン(ハンガリー)と第2シードのベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)。トーナメントの上下に分かれて配置された2名のトップ選手がトーナメントの軸だ。ここに2019年東京世界選手権2位の向翔一郎(ALSOK)、2017年ブダペスト世界選手権3位のウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)、エルラン・シェロフ(キルギスタン)らが挑むというのがトーナメント大枠の構図。
日本代表の向は第6シードとしてプールDからのスタート。前述のトップ選手2名とはいずれともプールが分かれた。しかし楽な組み合わせかと言うとそんなことはなく、初戦(2回戦)でドリン・ゴトノアガ(モルドバ)、準々決勝でシェロフ、準決勝でグヴィニアシヴィリ、決勝でトートと、優勝するためには1試合の休みもなく強豪と続けて戦わねばならない。率直に言って過酷な配置だ。向は現在国内の序列を3番手以下まで落としているが、4月末の全日本選手権では久々に本来の奔放で思い切りの良い柔道を披露。調子を上げつつある。今大会も好パフォーマンスが期待出来るはず。対戦が濃厚なトートとグヴィニアシヴィリはいずれも直近の対戦で敗れている選手。特にトートは東京五輪で黒星を喫した相手であり、ここでリベンジを果たして今後の代表レースに向けて一気に、勢いに乗りたいところだ。
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