(※対戦詳細、各監督コメントを後掲)
5人制抜き勝負で高校柔道日本一を争う金鷲旗高校柔道大会は最終日の24日、男子決勝までの競技を行い、埼玉栄高(埼玉)が優勝した。埼玉栄は初優勝、高校「三冠」通じて初めての団体戦全国制覇達成。
埼玉栄は副将にインターハイ100kg級王者新井道大、大将に全国高校選手権無差別優勝の坂口稜のダブルエースを置き、1年生の平野匠啓(全国中学校柔道大会90kg超級優勝)を合わせて、登録7名の中に個人戦の全国制覇者が3名いるスターチーム。団体戦でも全国中学校大会を2連覇(2018年~2019年)している最強世代だが、高校入学後は団体戦の全国制覇はなし。コロナ禍の中断、そして昨夏のインターハイと今春の全国高校選手権の蹉跌 (※ともにベスト8)を経て、悲願の日本一に挑む大会だった。
4回戦からスタートしたこの日はパート決勝(6回戦)から平野を先鋒に、準々決勝から次鋒に杉野瑛星を入れてベスト布陣を完成。平野、杉野、峰優月、新井、坂口という配列で上位対戦に臨んだ。5回戦の柳ヶ浦高(大分)戦では初めて副将新井が登場、あっという間の大外刈「一本」で勝利。パート決勝の加藤学園高(静岡)戦も新井が登場して鮮やかに一本勝ちも、以降はぎりぎりの接戦続き。準々決勝の日体大荏原高(東京)戦は1人差ビハインドから新井が中村乾渡を合技「一本」、佐藤晴輝を内股「一本」とエース格を2人抜いたが疲労困憊となって海堀翔伍に「指導3」で負け。初めて大将坂口が出動し、崩袈裟固「一本」で収拾してベスト4入りを決める。
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