ウズベキスタン・タシケントで行われている世界柔道選手権は3日目の8日、男子73kg級と女子57kg級の競技を行い。57kg級はラファエラ・シウバ(ブラジル)が優勝した。決勝は日本代表の舟久保遥香(三井住友海上)を破った。シウバの世界選手権制覇は2013年リオデジャネイロ大会以来、2度目。
シウバは2016年リオデジャネイロ五輪の金メダリスト。以後も2019年の東京世界選手権で3位に入るなど一線で活躍を続けていたが、2020年に、禁止されている喘息薬を19年のパンナム大会で使用したドーピング疑惑によって2年間の出場停止処分を受け、東京五輪には出場出来なかった。昨年11月に国際大会に復帰、かつてと変わらず大会ごとの波は激しかったが今年1月のグランプリ・ポルトガルで優勝するなど少しづつ調子を上げ、今回で完全復活を果たした。
日本の舟久保は準決勝までの4試合をすべて一本勝ち(1試合は「指導3」)と手堅く勝ち上がっていたが、決勝は本戦終盤にシウバの内股を食って「技有」を失い、惜しくも銀メダルに留まった。
レポートと試合結果(成績上位者、準々決勝以降の結果)、日本代表選手全試合の戦評は下記。全試合結果は別掲。
文責:古田英毅
【レポート】
これぞの強豪、相次いで陥落
実力・才能、そして個性溢れる選手たちがずらり並んだ女子柔道きっての魅力的な階級。そして始まったトーナメントは、やはり大激戦。実力と配置から今大会四強入りの可能性が高いと目されていたジェシカ・クリムカイト(カナダ)、舟久保遥香、サハ=レオニー・シジク(フランス)、出口クリスタ(カナダ)のうち、実際にベスト4に駒を進めたのは舟久保ただ1人。
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