取材・文・評:古田英毅
写真:乾晋也・辺見真也
タシケント世界選手権で銀メダルを獲得した斉藤立(国士舘大3年)と、アジア選手権を制した影浦心(日本中央競馬会)が既にグランドスラム東京の進出権を得ており、残る枠は「2」。そしてここに入ることが出来ずば、パリ五輪への挑戦権は事実上潰える。早くも訪れた過酷な「足切り」の場である。
ここに挑むのは、東京五輪で日本代表を務めた原沢久喜(長府工産)、2021年度の全日本選手権王者太田彪雅(旭化成)、早い段階から「斉藤の同世代のライバル」と強化が名指しで期待を寄せていた中野寛太(天理大4年)、全日本強化選手選考会優勝の松村颯祐(パーク24)に同2位の香川大吾(ALSOK)、今期の学生体重別王者の高橋翼(国士舘大3年)ら錚々たるメンバー。全日本選抜体重別を制した小川雄勢(パーク24)は7月末に負った左膝の負傷が癒えず無念の欠場、残酷にもパリ五輪代表争いに加わる可能性は極めて低くなってしまった。
【準決勝まで】
激戦を制して決勝まで勝ち上がったのは、原沢久喜と高橋翼。第1シード選手とダークホースの対戦という形となった。
原沢、重囲を突破して決勝進出
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