写真:乾晋也・辺見真也
文:古田英毅/eJudo編集部
他階級同様エントリー数は多くないが、この階級は尖った人材が揃った。芳田司(コマツ)と出口クリスタ(カナダ)の世界王者2人に、ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)・舟久保遥香(三井住友海上)・玉置桃(三井住友海上)と世界大会のメダリストがずらり。ホ・ミミ(韓国)とエテリ・リパルテリアニ(ジョージア)らいまが旬の強豪も参加し、年齢の幅もベテランのレン・チェンリン(台湾)からフランス期待の若手ファイザ・モクダまで広い。東京大会は全体としては海外勢の参加が少なく、2022年のグランドスラムの中ではワースト級のラインナップだったのだが、個性派揃いでどの大会も面白い57kg級の面目躍如といったところ。やはり層の厚い階級である。
【ベスト4まで】
日本勢4人、揃って準決勝へ
そしてベスト4は日本勢が占めることとなった。上側ブロックでは芳田と玉置が、下側では舟久保と大森朱莉(帝京大2年)が激突。
芳田は1回戦でカン・ジヒョン(韓国)を横四方固「一本」で破り、以降は強豪と連戦。早くも勝負どころと目された2回戦はエテリ・リパルテリアニ(ジョージア)を足技で歩かせ、右一本背負投で抜け落とすとすかさず寝勝負を挑み、2分9秒横四方固「一本」の快勝。準々決勝は2019年東京世界選手権で激戦を演じたユリア・コヴァルツィク(ポーランド)を1分59秒縦四方固「一本」で破ってベスト4入りを決めた。
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