文責:eJudo編集部
必須の2項は「大駒の保有」と「層の厚さ」
決戦は今週末。22日(土)から24日(月)までの3日間、福岡市総合体育館照葉積水アリーナ(福岡市)で金鷲旗高校柔道大会が開催される。「夏の高校柔道」の開幕である。
レギュレーションは昨年に引き続き、今年度三冠大会唯一の「抜き勝負」。3月の全国高校選手権が点取り制で行われたため、この金鷲旗のほかに「抜き勝負」の全国大会はない。
日程も昨年大会を引き継ぎ、最終日は4回戦からのスタート(2019年以前は5回戦から)となる。実に64チームがワンデートーナメント、それも「抜き勝負×大将同士は引き分けなし」の厳しいレギュレーションで覇を競うことになるのだ。優勝に必要な勝利数はこの段階からさらに「6」。まさに「地獄の金鷲旗」である。
この過酷なトーナメントを勝ち上がるために必要とされるのは、総力戦となった場合に勝負を決する「絶対的な大駒の保有」と、「層の厚さ」。特に後者は重要。最終日の試合数が増えたぶん、交代が可能な決戦戦力外の「抜き役」の存在はもはや優勝に欠かせない要素になって来ている。
レギュレーションは、単に試合に強いだけではない「選手としての底力」が問われる「抜き勝負」、そして最終日の試合数の増大。鍛え込まれていないチームは決して上位には進めない。普段の錬成が、単に競技で強いのみならず、選手が畳に噛り付くような底力を練るところまで届いているか、これが問われることになるだろう。
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