【レポート】急成長の2年生・平野匠啓が一気の戴冠／第72回インターハイ柔道競技・男子個人試合100kg級

取材・文：eJudo編集部
写真：上野弘明・辺見真也
大会日時：2023(R5)年8月8日(火)～12日(土)
会場：札幌市・北海きたえーる(北海道立総合体育センター)

【準決勝まで】

トーナメントに大きな偏りが出たこの階級。本命なきABブロックからは、地元代表の山口瑛太(北海道・北海高)が勝ち上がった。序盤の内容は、1回戦で山口遼馬(長野・東海大諏訪高)に1分45秒の縦四方固「一本」、2回戦で山口青航(愛媛・宇和島東高)に2分38秒、右内股と崩袈裟固の合技「一本」、3回戦で新妻颯斗(新潟・開志国際高)に2分21秒の袈裟固「一本」。これでベスト8まで勝ち上がると、この日唯一延長戦までもつれた準々決勝は、梅津昇波(山形・山形工高)を相手に最後までしぶとく戦い、GS2分07秒の右大内刈「技有」で勝利する。続く準決勝は沖山智(静岡・静岡学園高)を1分41秒、力強い右大内刈「一本」で破り決勝進出。地元の期待を一身に受け、インターハイ制覇に挑む。