取材・文:小林大悟・古田英毅
準決勝まで
優勝候補の最右翼と目されていた第2シードの横田ひかり(長野・佐久長聖高)が欠場。トーナメントの軸を欠くなか、決勝には横田とともに優勝候補に挙げられていた昨年のインターハイ2位の落合倖(広島・沼田高)と、同5位の岡元優樹(福岡・敬愛高)が勝ち上がった。
落合は前評判に違わぬ力を見せての勝ち上がり。初戦(2回戦)で南彩乃(岐阜・美濃加茂高)を48秒、腕緘「一本」に仕留めると、3回戦では大久保藍(山梨・富士学苑高)を開始僅か10秒、片足で持ち上げ反対の脚で股を蹴り上げる角田夏実式の巴投「一本」で秒殺。続く準々決勝では福永葉子(宮崎・宮崎日大高)を相手に試合時間13分を超える大消耗戦を強いられるが、最後まで集中力を切らさずGS10分32秒に消極的姿勢の「指導」1つを得て勝ち抜け。接戦を制したことで勢いに乗ったか、準決勝は藤原天美(大阪・東大阪大敬愛高)から得意の巴投で1分2秒「技有」、1分12秒「一本」と連取する完勝。周囲の徹底マークをものともせず、堂々決勝進出を果たす。
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