取材・文:小林大悟・eJudo編集部
準決勝まで
決勝に残ったのは、ノーシードから素晴らしい強さで勝ち上がった矢野真鈴(福岡・大牟田高)と、こちらも圧倒的な出来を見せた第2シードの本田万結(滋賀・比叡山高)の2人。
矢野は1回戦で石川姫乃(茨城・八千代高)を55秒、いわゆる「腰絞め」(送襟絞)「一本」で下して勢いに乗る。2回戦は坂下笑琉(和歌山・近大和歌山高)から42秒の右内股「一本」、3回戦も井上七海(島根・明誠高)を右内股「一本」と、2試合続けて得意技を決めてベスト8入り。準々決勝では優勝候補の筆頭、昨年のインターハイ78kg超級2位の朝原寿天良(岐阜・中京高)とマッチアップ。勝負どころとなったこの試合は引き手で脇を突いて右相四つの朝原に間合いを詰めさせず、GS2分22秒、両手で引き手側の襟を持っての右大外刈「技有」を得て勝利。続く準決勝では川崎愛乃(山梨・富士学苑高)を相手に右内股、相手が抱きついて来たところを鋭く右大内刈に切り返して見事な「一本」。スケール感高い柔道は会場の注目の的。ついに決勝に辿り着くこととなった。
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