【レポート】坂口稜が隙を見せずに頂点、決勝は高原健伸を完封/第44回全国高等学校柔道選手権大会・男子無差別

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取材・文:古田英毅・eJudo編集部

準決勝まで

準決勝、坂口稜が牧野泰晟から背負投「一本」
第1シードの坂口稜(埼玉・埼玉栄高)と第2シードの高原健伸(広島・崇徳高)、優勝候補と目されていた2人が順当に決勝へと勝ち上がった。
 
坂口はこの世代の全国中学校大会90kg超級の覇者。稲垣怜(富山・富山第一高)を畳に迎えた初戦(2回戦)は、相手の首を抱える形から「国士舘返し」様の引き込みで崩袈裟固に持ち込んで、1分57秒大過なく「一本」。3回戦も木村大樹(宮城・仙台育英高)をまったく同じ形で捲り返して崩袈裟固、僅か1分13秒「一本」でフィニッシュ。最大の山場と目された準々決勝は昨年大会ベスト8の実力者・齋五澤凌生(栃木・白鷗大足利高)と対峙。この試合は左相四つ、坂口は体格の有利を十分意識し、奥襟を持って圧を掛けながらじっくりと試合を作る。なかなかスコア差はつかぬものの形勢は一貫して有利。そして迎えたGS1分6秒、伏せた相手が不用意に脚を抱えてくると素早く腕挫脚固に捉え、このまま逃さず「一本」。これでエンジンが掛かったか、続く準決勝では牧野泰晟(熊本・九州学院高)を1分9秒、豪快な左背負投「一本」に仕留めて決勝進出を決めた。
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