【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第71回「 修行者にたいしてはもちろんのこと、一般世人にたいしても真の柔道の宣伝はいよいよますますその急勢なるを感ずる。 」

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修行者にたいしてはもちろんのこと、一般世人にたいしても真の柔道の宣伝はいよいよますますその急勢なるを感ずる。 」

嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

出典:「柔道家としての嘉納治五郎(15)」
作興7巻3号 昭和3年3月 (『嘉納治五郎大系』10巻137頁)

嘉納師範は、講道館柔道創始以来、その普及振興のため、宣伝に尽力しました。
そんな師範の宣伝についての「ひとこと」です。一般の人々も対象にしているところは、さすがですが、「真の柔道」という「ことば」が特に光ります。一般の人のみならず、柔道を知っているはずの修行者も対象にしているところから、師範の伝えたい「真の柔道」が伝わっていない当時の様子が垣間見えます。

さて、あなたが柔道の魅力を他の人に伝えようとしたとき、どうしますか?技や試合の様子を見せる?何はともあれ、まずは体験というのも1つの方法でしょう。様々な⽅法が考えられますが、いずれにしても、柔道の魅力を把握し、それを人に伝えようとすれば「ことば」の力は欠くことができません。

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