【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第54回「 国民体育といえば、国民の大多数のための体育という意味であって、ただ一部分の者が物好きに行うような種類のものであってはならぬ。 」

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「 国民体育といえば、国民の大多数のための体育という意味であって、ただ一部分の者が物好きに行うような種類のものであってはならぬ。 」

嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

出典:「国民体育の大方針について」
中等教育 69号 昭和6年3月 (『嘉納治五郎大系』8巻58頁)

今年の4月、「日本体育協会」の名称が「日本スポーツ協会」に変更されました。

この「日本体育協会」の前身である「大日本体育協会」の創設者であり、初代会長であったのが、ご存知のとおり、嘉納治五郎師範です。
大日本体育協会は、対外的には日本のオリンピック参加を、国内的には「国民体育」の発達を目的として組織されました。オリンピック参加は分かりやすいのですが、国内の目的である「国民体育」の発達とはどういうことでしょうか。そもそも、「国民体育」とは?その答えが、今回の「ひとこと」と言えるでしょう。

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