
著者紹介:Aya
Xの人気アカウント「2025judo」を運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。
※「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”
パトリシア・トマンコワ、母国で挑む大舞台
実業団個人戦が終わり、一息つきたいところですが、世界の柔道界は止まりません。世界カデ選手権が開催され、9月の初めにはヨーロッパジュニア選手権が控えています。
そのヨーロッパジュニア選手権には、今年18歳となったスロバキアのパトリシア・トマンコワが48kg級にエントリーしています。2023年に40kg級、2024年に44kg級と、階級を跨いで世界カデ選手権を連覇した新星。そんな彼女のインタビューが、欧州柔道連盟により公開されました。
今回のヨーロッパジュニア選手権は、スロバキアでの開催。この土地で同大会が行われるのは初めてのことです。インタビューによるとパトリシアは、兄のヨゼフや、従妹のレンカと共に準備を重ね、日本での合宿も経験。また観客の前で戦う重圧についても「慣れている」と語っており、むしろそれを力に変えてしまうタイプのようです。ヨーロッパカデ選手権での2連覇(2023年40kg級、2024年44kg級)に続き、ジュニアカテゴリでも1年目から狙うは優勝。「日々の努力を何より大切にし、母国に柔道の魅力を広めたい」と意気込んでいます。
>>インタビュー原文はこちら(外部リンク)
パトリシア・トマンコワ(スロバキア)
ドイツのブンデスリーガ最終戦がいよいよ迫る!
2021年東京五輪の男子90kg級銀メダリストで、今年のブダペスト世界選手権団体戦でも大活躍したエドゥアルド・トリッペル(ドイツ)。彼が今一番楽しみにしている大会が、ドイツ国内リーグ「ブンデスリーガ」です。
チーム戦形式で行われる柔道のブンデスリーガは、所属チームのカラーに彩色されたカラフルな道着で戦うのが特徴。ドイツ全土からスター選手が集結するのはもちろん、近隣国から参加する選手も。オーストリア代表で2021年東京五輪銅メダルのシャミル・ボルチャシヴィリや、クロアチアに移籍したミキタ・スヴィリドらが参戦。まさに世界選手権級の豪華な顔ぶれが揃う、エキサイティングな大会です。
そして今季のクライマックスとなるのが、2025年10月26日(日)にヴッパータールで開催されるファイナルです。トリッペルが所属するレムシャイダーTV(RTV)柔道チームは連覇をかけて挑み、観客は畳のすぐそばで、その迫力を体感できます。
インタビューでトリッペルはこう語っています。
「僕にとって特別なのは、またレムシャイダーTVの柔道チームと一緒に畳に立ち、勝利を分かち合うことです。去年、チームが初めてタイトルを獲得したとき、その歴史の一部になれたのは大きな誇りでした。ドイツの地で、世界王者やオリンピック王者が戦う姿を観客に見てもらえるのは、本当に特別なことです」
チーム戦ならではの熱気、そして世界のトップ選手たちが一堂に会する舞台。来る10月26日の最終戦が今から楽しみです。
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
スペイン国際合宿が無事終了!
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