令和4年全日本柔道選手権大会・全試合戦評③三回戦

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大会日時:2022(R4)年4月29日 会場:日本武道館
文責:古田英毅

②二回戦からつづく)

太田彪雅(推薦・旭化成)○横四方固(1:36)△千野根有我(関東・筑波大4年)

太田彪雅が片襟の右大内刈の形から押し込んで「有効」

ともに右組みの相四つ。千野根引き手で腋を掴み、釣り手は前襟。釣り手の肘を上下に振ることで太田の絞りを剥がし、思い切った右大外刈を見せる。太田は慌てず、こちらも引き手で襟を掴むと横変形に位置取りを変えてじっくり対峙。千野根は釣り手の低さを肘を上げることでカバー、またもや右大外刈に乗り込むが太田は二本持ったまま弾き返して動ぜず。1分過ぎ、太田が釣り手を片襟に差して右大内刈。右大外刈を空振りして、振り戻す足をそのまま内側に掛けた格好。よどみない動きで上体を背負投様にまとめて押し込み、右後隅に転がして「有効」。そのまま横四方固に抑え込んで合技「一本」。太田は前戦の停滞から抜け出す見事な一本勝ち。

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