【プレビュー】豪華81kg級は今大会の目玉、好配置追い風に藤原崇太郎がV狙う/グランドスラム・ハンガリー2022第2日男子(73kg級、81kg級)

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文責:小林大悟・eJudo編集部

73kg級 豪華陣容、優勝争いの軸はシャヴダトゥアシヴィリとヘイダロフ

ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ

(エントリー41名)

欧州地域を中心に階級上位の強豪が集った豪華なトーナメント。東京五輪銀メダリストのラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)を筆頭に、今年の欧州王者のヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)、世界大会2位3回のルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)、ファビオ・バジーレ(イタリア)、ヒクマティロフ・ツラエフ(ウズベキスタン)、トハル・ブトブル(イスラエル)ら世界大会でもメダルを狙うクラスの実力者が顔を揃えた。シード外にもガンバータル・オドバヤル(モンゴル)、ダニエル・カルグニン(ブラジル)ら力のある選手が名を連ねており、今大会のレベルは「グランドスラム以上、世界大会以下」。ハイレベルトーナメントだ。

優勝候補は第1シードのシャヴダトゥアシヴィリ。昨年来柔道自体の練度が一段上がっており、30歳にして全盛期を迎えている。大内刈や裏投など接近戦の強さはそのままに、一本背負投に切れ味鋭い出足払など新たな武器を積み増した。手札の増加に伴って柔道全体の幅が広がっており、戦術面でもベテランらしい老獪さを発揮している。力は頭ひとつ抜けていると言っていい。平均点よりも上のコンディションであれば、このハイレベル陣容でも問題なく勝利してしまうだろう。

対抗馬は階級きっての体力タイプであるヘイダロフ。東京五輪前は同国のオルジョフとの競合を避けて81kg級に出場していたが、最近は蓋をされ続けた鬱憤を晴らすかのような活躍。好調を維持している。シャヴダトゥアシヴィリも十分一線級のスタミナを持っているが、この分野ではヘイダロフが上。長時間試合になればこちらに軍配が上がると予想する。直接対決が実現するのは決勝。最近の両者の調子に鑑みれば実はこちらが正シナリオと考えても良いくらい。

二人はともに10月のタシケント世界選手権における優勝候補。日本代表の橋本壮市(パーク24)の有力なライバルでもある。ここで改めてその力を確認しておきたい。

ヒダヤット・ヘイダロフ
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