【レポート】「名誉と尊厳を取り戻す戦いだった」上水研一朗・東海大監督インタビュー/全日本学生柔道優勝大会(男子70回)マッチレポート⑤

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上水研一朗監督
上水研一朗監督

日時;2021(令和3)年11月13日~14日
会場:千葉ポートアリーナ(千葉市)
取材・文:古田英毅/ejudo編集部

→④「評」からつづく)

第70回全日本学生柔道優勝大会で5大会連続、史上最多記録を更新する25度目の優勝を飾った東海大男子・上水研一朗監督のコメント要旨は下記。

■キーマンは安部、「お前の大会にしろ」と送り出した

―おめでとうございます。今の気持ちを。

ホッとしているのが一番の感想。大会が開催されたことに感謝しています。昨年大会がなく、2年間選手のモチベーションを繋ぎとめるのに必死でしたので、目標になる試合があることのありがたさが身に染みました。二重の喜びです。5月にクラスター感染が発生して、想像以上に厳しい状況でした。本格的な稽古再開は9月下旬、2か月で仕上げるのは至難の業と思いましたが『出来るところまでやろう』と。4年生を中心に、学生が逆境を力に変えて頑張ってくれました。

―準決勝は大接戦でした。

この大会は必ず山場があります。1年間試合がなく、「修羅場」を忘れていた。それが準決勝に出たと思います。ただ、普段からミーティングで2点取られるケースもあるぞと話しをして、戦い方は想定していました。副将、大将がバタバタせず、落ち着いて、踏ん張って乗り切ってくれました。私は半分死んだと思っていたんですが(笑)。

―決勝を振り返って。

準決勝を経て、開き直ることが出来たのが一番。今大会は安部をキーマンとして指名していて、準決勝は疲労を考慮して1回外したのですが、決勝は予定通りに先鋒に入れました。村尾と同級生、同階級。人が好く、野望が見えないタイプなのですが「お前の大会にしろ、野心を持て」と檄を入れて、送り出しました。

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