【談話】「村尾三四郎は勝ち続けることが課題、大野将平の不参加はやむなし」男子日本代表・鈴木桂治監督/アジア柔道選手権2022

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※取材は20日に行われましたが、記事はアジア選手権代表の情報解禁(28日)を待っての公開と致しました。ご了承ください。

合宿に臨んだアジア選手権男子代表(代表撮影)

アジア柔道選手権(8月4日~7日、カザフスタン)に出場する日本代表が参加する全日本男子第4回強化合宿が19日から22日まで行われた。20日の公開稽古後には鈴木桂治監督が報道陣の合同取材に応じ、代表選手の所見と期待、またグランドスラム・ウランバートルから現地での国際合宿、グランドスラム・ハンガリー、グランプリ・ザグレブと続いた国際大会シリーズの評価などを語った。

コメントの要旨は下記

男子日本代表・鈴木桂治監督コメント

合同取材に応じた鈴木監督(代表撮影)

アジア選手権代表について

――アジア選手権、代表選手に掛ける期待は。

アジア大会がなくなり、代替大会としてこの大会が開催されることにはなりましたが、時期もずれて、精神的にもかなり苦しい経験をしていると思います。コンディション調整も大変とは思いますが、来年5月の世界選手権に向けて、勝ち続けることが次に繋がります。ぜひこの大会で結果を残して欲しい。彼らは決して一番手ではない選手たち。自覚を持って取り組んで欲しい。我々としてはこのアジア選手権、1階級抜けましたが、出る階級すべてで金メダルを取るという目標を持ってやっていきたい。

―― 代表選手たちの状態は、いかがですか。

アジア大会が延期になって、少し時間があって今度はこの大会の開催が急遽決まってと事態が二転三転してしまっているので、メンタル面、コンディション面、すべてのコントロールが難しかったと思います。その点では少し、かわいそうというと言葉が良くないですが、大変なグループです。永山(竜樹)、田中(龍馬)、佐々木(健志)、村尾(三四郎)は国際大会を経て、ウルフ(アロン)と影浦(心)は試合なしで、アジア選手兼本番に臨みます。佐々木は昨日帰国したばかりで今回の合宿には不参加ですが、試合をこなした4人に関しては、新ルールの実際や体重調整などを1度経験している。試合の結果はそれぞれでしたが、皆この経験をもとに良い状態を作っていけるのではないかと思います。残りの2人に関しては、ウルフは体重調整にまだまだ課題が残っていますし、海外との戦い方、新ルールもまだ自分の中で情報を入れてそれを練習で実践している段階。いろいろ不安材料はあると思いますが、最後までしっかり詰めていきたい。影浦は試合には出ていませんが国際合宿を1回入れていますので、海外選手への慣れはあります。あとは新しいルールに自分の柔道をどう対応させていくかという最後の詰めの部分。大きな怪我もなくコンディションは問題なし、きょう見て頂いた通りしっかり乱取りも出来ています。大きな不安はありません。

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