【レポート】畠山・横手の後衛機能した国士舘が逆転勝ち、大牟田はリードを生かせず/2022年度金鷲旗高校柔道大会マッチレポート④準決勝(1)

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

マッチレポート③よりつづく)

準決勝・第1試合

準決勝の開始が告げられる

第1試合の布陣は下記の通り。

大牟田高(福岡) - 国士館高(東京)
(先)竹市裕亮 - 唐木康大(先)
(次)山田伊織 - 若崎喜志(次)
(中)三木望夢 - 川端倖明(中)
(副)森山耀介 - 畠山凱(副)
(大)熊谷諒也 - 横手和輝(大)

大牟田としては竹市で先制、山田で耐えて、リードを保ったまま体の強い三木、森山、熊谷で逃げ切る作戦がおそらく最良。この日ここまで次鋒以下の動きは決して良くはなく、「組み手の攻防に嵌めて相手が出て来るところを取る」ことが前提のチームのタイプからしても、追いかけるシナリオは望ましくない。先制し、この属性が目いっぱい生きる殿戦を戦い抜く展開に持ち込みたい。

一方の国士舘としては、ここまでの戦いで勝負力の尖りを見せて周囲から抜け出し始めた川端と畠山で取り、そのまま大将横手を座らせて終わらせる展開が望ましい。理想的に過ぎるかもしれないが、この筋書きとそれ以外ではリスクの差があまりに大きい。体が強く、組み手の防壁も厚い大牟田の面々にどう刃を入れるか、この2人の戦いにひときわ注目だ。

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