【レポート】「大将坂口」陣形の強さ存分に見せた埼玉栄が決勝へ、習志野は伊澤が奮闘も力尽きる/2022年度金鷲旗高校柔道大会マッチレポート⑤準決勝(2)

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

マッチレポート④よりつづく)

準決勝・第2試合

第2試合の布陣は下記。

習志野高(千葉) - 埼玉栄高(埼玉)
(先) 髙橋叶 - 平野匠啓
(次) 黒川龍磨 - 杉野瑛星
(中) 鎌倉啓太郎 - 峰優月
(副) 菊地鷹 - 新井道大
(大) 伊澤直乙斗 - 坂口稜

ノーシードからベスト4に勝ち上がった習志野。次鋒黒川、中堅鎌倉、大将伊澤がポイントゲッター。

両軍の意図ははっきりしている。習志野の勝ち筋は敵方の後衛、新井道大・坂口稜に複数枚を手当てすること。先鋒戦を耐え、次鋒黒川とポイントゲッター鎌倉啓太郎で相手の陣容やや薄い前衛を抜き、1人でも多くの人数をまず新井に当てたい。エース伊澤直乙斗は大将同士でも十分勝負が出来るが、腰の重い坂口を一発投げることはいかな伊澤といえども難しいはず。現実的に描けるシナリオは背負投の放列による「指導」勝ち。となれば伊澤が新井と坂口の2人を立て続けに相手にする展開は避けたい。スタミナのある坂口を押し切るだけの連続攻撃を可能ならしめる、体力的な余裕が欲しい。なんとか副将菊地までで、新井を潰しておきたいところ。

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