階級概況
日本勢最大のライバルだった2018年世界王者のアン・チャンリン(韓国)が引退。五輪2連覇の大野将平(旭化成)も以降73kg級での試合出場がなく、今回はリオー東京期を牽引した顔役2名が抜けた形となった。とはいえ他の強豪たちは意欲的に大会に出続けており、2021年ハンガリー世界選手権王者のラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)がさらに一段力を増していることや、ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)が再びこの階級のトップ層に定着したこと、66kg級からマヌエル・ロンバルド(イタリア)とダニエル・カルグニン(ブラジル)が加わったことなどもあり、結果として全体的なレベルは大きく変わっていないと観察出来る。
優勝候補筆頭はシャヴダトゥアシヴィリ。従来のパワー柔道にベテランらしい老獪さが加わり、一本背負投や切れのある出足払を習得して柔道の幅も広がっている。対抗馬となるのは2017年世界王者の橋本壮市(パーク24)とヘイダロフ。この3名までが第1グループだ。
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