【速報レポート】角田夏実圧勝、全試合一本勝ちで2連覇達成/タシケント世界柔道選手権2022・女子48kg級

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決勝、「技有」を奪った角田夏実が得意の寝技でカタリナ・メンツを攻める

世界柔道選手権2022が6日、ウズベキスタン・タシケントのヒューモ・アリーナで開幕。初日は男女最軽量級の競技が行われ、女子48kg級は角田夏実(了徳寺大職)が全試合一本勝ちで優勝を飾った。角田は昨年6月のハンガリー大会に続く、2大会連続の世界選手権制覇。決勝はダークホースのカタリナ・メンツ(ドイツ)を浮技と崩上四方固の合技「一本」で破った。もっとも時間が掛かった決勝が2分18秒、他は2分掛からず勝負を決める圧勝だった。

もう1人の日本代表、東京五輪銀メダリストの渡名喜風南(パーク24)は意外な7位。最初の山場と目された準々決勝のフリア・フィゲロア(スペイン)戦で、相手の腕を逆に抱えこむ形で腹ばいになってしまい、関節を極めながら倒れ込んだとの咎で反則負けとなった。ダイレクト反則負けを犯したものには以後の試合を戦う権利がなく(※ヘッドダイブは除く)、この時点で終戦となった。

レポートと、成績上位者・準々決勝以降の結果、日本代表選手全試合の戦評は下記。全試合結果は別掲。

文責:古田英毅

【レポート】

48kg級は五輪以降ダリア・ビロディド(ウクライナ)、ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、ディストリア・クラスニキ(コソボ)の世界王者3人が抜け、少なくともここ十数年ではもっともレベルの落ちた状態。その中にあって日本代表2人は時代の流れと関係なく、むしろ史上屈指と言っていい強さを誇る。当然ながら、ともに優勝候補の筆頭。決勝での直接対決はほぼ確実と目されていたが、両者の結果は明暗を分けた。

角田、全試合一本勝ちでV2達成

準決勝、角田がこの日の台風の目アビバ・アブジャキノワを巴投で崩す。このまま腕挫十字固に繋いで「一本」
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