取材・文・評:古田英毅
写真:乾晋也・辺見真也
【準決勝まで】
人材極めて豊富なこの階級に、過酷な足切りイベントが組まれる形となった。今大会の参加者に残されたグランドスラム東京進出枠は僅かに「1」。2位でも3位でもパリ五輪代表争いに加わることは出来ない。この大会で、少なくとも2024年までのキャリアの上限が決められてしまう。たった1つの席を巡って、柔道人生を掛けた激戦が繰り広げられた。
2回戦の注目対決は釘丸が老野を下す
昨年から全日本ジュニア・全日本強化選手選考会・そして全日本学生体重別と国内3カテゴリを制した期待の若手・老野祐平(帝京平成大3年)と、全日本実業個人を素晴らしい内容で制した釘丸将太(パーク24)の国内王者2人がなんと初戦(2回戦)で顔を合わせることとなった。この階級の、そして「地獄の講道館杯」の厳しさを凝集したかのような理不尽な組み合わせ。
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