【月刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第116回「歳晩の辞」

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月刊・嘉納治五郎師範のひとこと

「歳晩の辞」

出典:「歳晩の辞」柔道3巻12号 大正6年(1917)
 (『嘉納治五郎大系』4巻342-343頁)

2022年、最後の「ひとこと」は、大正6年(1917)の年末に師範が雑誌「柔道」読者に向けてつづった論考を紹介します。原文は見開き2頁、文字数にして800字弱の短文ですので、今回は論考全体を順を追って見ていきましょう(※)。

歳晩(さいばん)とは、<年の暮れ><年末>のことですが、師範は人の寿命のことから話を始めます。
人の寿命は有限であり、そのうち社会で働ける期間は、どんなに長くても50年から60年。そして、この50~60年という時間は「1年」が50~60回重なったものである。そう考えると「1年」を決して軽く考えることは出来ない、と師範は主張します。

では、どうすれば、「1年」を大事に出来るのか。

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