【レポート】ノーシードのジェナーロ・ピレッリが日本勢3人下して優勝、ウルフは衝撃の初戦敗退/グランドスラム東京2022・男子100kg級

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写真:乾晋也、辺見真也、IJF
取材・文:古田英毅

【準決勝まで】

ウルフ衝撃の初戦敗退、技出せぬまま「0-3」の完敗

ジェナーロ・ピレッリは持てる側から絞り、先手の担ぎ技を連発

これが国際大会復帰戦となる東京五輪の金メダリスト・ウルフアロン(了徳寺大職)が初戦敗退。この試合は第4シード配置のウルフが左、ノーシードスタートの24歳ジェナーロ・ピレッリ(イタリア)が右組みの相四つ。ピレッリ先んじて両袖から右袖釣込腰、そのまま左小内巻込、さらに「肘抜き背負い」様の右袖釣込腰と組み際の技を3連発して「待て」。出遅れたウルフはまず引き手で先に袖、次いで絞られた釣り手をいったん切って奥襟を叩きに行くが、ピレッリこれをすぐさま絞り落として右袖釣込腰に変換。これを受けてウルフが潰れて「待て」となり、直後の56秒ウルフに消極的試合姿勢の「指導」。ウルフは釣り手の袖をあっという間に絞られてしまい、ようやく切り離して奥襟を持ち直すとピレッリすぐさま右袖釣込腰。崩されたウルフの腕が伸び、ピレッリの技が肘を極めている可能性があると見られて映像チェックが入ったが、これは結局「シロ」でスルー。

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