【eJudo’s EYE】日本代表選手採点表/グランドスラム・パリ2023

eJudo’s EYE(コラム)/注目の記事/記事
  1. ホーム
  2. eJudo’s EYE(コラム)
  3. 【eJudo’s EYE】日本代表選手採点表/グランドスラム・パリ2023

文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

テディ・リネールの優勝に盛り上がる会場。ベルシーの観客は今回も熱かった。

グランドスラム・パリ2023、恒例の「日本代表選手採点表」をお届けする。採点にあたってもっとも重視するのは例によって、「自分の持てる力を出せたかどうか」。

寂しくなっていくパリ大会、ワールドツアーの重心が移り始めている

採点に先んじて大会評をいくつか。物凄い数の観客で今年もベルシーは盛り上がっていたが、選手の陣容は寂しかった。特に初日。2日目の試合が始まってから「ああ、やっとパリ大会らしくなった」と安堵の声をあげてしまうくらい、スター選手の登場が少なかった。かつての「フランス国際」の威光は、少なくとも「ラインナップ」という観点からはかなり落ちて来ている。

ワールドツアー制度の成熟による大会の平均化(各大会に選手が散らばった)と捉えることが出来るのだが、もう1つ、ツアーの重心が移って来ていることも如実に感じる。東京大会の空洞化と合わせて考えるに、やはりワールドマスターズの存在が大きいのではないか。夏(昨年は秋、今年は春になったが)の世界大会、冬のワールドマスターズという形でピークを持ってくる選手が増えていると見る。そしてこの重心移動を支えるのが「ポイント重視」という論理。勝てる大会を選び、高配点大会にピークを合わせる。選手の行動原則が五輪の勝利(あるいは出場)にある以上、この傾向はさらに加速するはず。嘉納杯(GS東京)とフランス国際(GSパリ)にスターが減り、ドイツ国際(GSデュッセルドルフ)はなくなった。「グランドスラムの中でも格の違う大会」という表現が、ファンにも選手にも説明しにくくなっている。隔世の感がある。

グリガラシヴィリの強さ際立つ、48kg級・60kg級・73kg級は生態系回復の見込み薄し

有料会員記事
【残り4,921文字 / 全5,722文字】

スポンサーリンク