【談話】七戸龍「”日本武道館の全日本”を区切りにしたかった。競技を退いても変わらず稽古を続けたい」/令和5年全日本柔道選手権大会

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開会式、七戸は選手宣誓を務めた。

29日の全日本柔道選手権大会で、競技の一線から引くことを表明した七戸龍(九州・九州電力)のコメント要旨は下記。個人戦はこれが最後、6月の全日本実業団体で選手生活は区切りとなるが、「変わらず稽古を続ける」「柔道を楽しみたい」「強い自分のまま後進を指導したい」と、以後も「柔道」という大きな枠で修行を続けたいとの意向を、繰り返し語っていた。

七戸龍「”日本武道館の全日本”を区切りにしたかった。競技を退いても変わらず稽古を続けたい」

―― 試合を終えて。

自分の持ち味である、技で投げて決める試合をしたいと思っていましたが、結果的には「指導」で負けてしまった。小川選手は何度も対戦したことがあり、組み手の面ではいいところを持たせてくれないのはわかっていた。最終的には、ルールもうまく利用されてやられてしまいました。

―― 進退について。

35歳になって、引退はいつも頭の中にありました。全日本選手権は、これで最後にします。まだ実業団の団体戦はありますが、個人戦はこれが最後の試合です。なんとかいい形で締めくくりたい、自分の力を出し切ろうとこの試合に向けて追い込んで来たのですが、こういう形で試合が終わってしまったのは少し残念です。決して思い描いていた形ではありませんでした。ただ、日本武道館の全日本という舞台で終えられたことは良かった。コロナがあって会場が講道館に移ったときに、自分のピークを考えるともう競技を続けるのは厳しいと思っていました。ただ、色々な人が応援してくれていたので、このまま無観客の中で引退するのではなく、もう1度応援してくれる人たちの前で戦いたい、また日本武道館という舞台に立ちたいと思って、ここを目指して頑張りました。日本武道館はやはり特別。この歳になってもやっぱり緊張しましたし、一線級の選手と戦えたことはよかった。今日は選手宣誓までさせて頂きましたし、いい経験になりました。支えてくれた家族、励ましてくれた職場の方々、高校の恩師も応援に来てくれました。嬉しかった。感謝を伝えたいです。

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