エントリーは50名。「階級概況・勢力図」で示した予想からのシード選手配置の変更はなし。
優勝候補グループで唯一シード枠から漏れていたサハ=レオニー・シジク(フランス)は、ドローの結果、プールC下側、エテリ・リパルテリアニ(ジョージア)の山に配された。順当ならば、準々決勝で出口クリスタ(カナダ)との対戦が組まれることになる。
日本代表の舟久保遥香(三井住友海上)は初戦(2回戦)の相手に、ジュニア世代の大物・クセニーア・ガリツカイア(中立選手団)を引いた。この選手を一言で表現するならば「女イゴルニコフ」。強靭な体幹と優れた下半身のバネを持ち、遠間からの脚を引っ掛け、左内股で豪快に引っこ抜いてしまう。昨年6月の段階で、立技では階級上位のパワーファイターのティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)を圧倒しており、現在はさらに力を伸ばしていると予想される。初戦の相手としては、あまりに重い強敵だ。あくまでも純戦力は舟久保が上と予想するが、立技の勝負では事故が起こる可能性が否定できない。寝勝負を徹底して、相手の体力を削りながら戦いたい。
なお、舟久保は以降も過酷。3回戦ではカヤ・カイゼル(スロベニア)とテルマ・モンテイロ(ポルトガル)の勝者と対戦せねばならない。粘戦ファイターのモンテイロが勝ち上がってきた場合には長い試合になる可能性も高く、この序盤戦をどのように切り抜けられるかが、以降の結果を大きく左右することになるはずだ。
有力選手の配置、各プールのひとこと展望は下記。有力選手の特徴については「選手名鑑」を、組み合わせは公式サイトで山組を確認のこと。
【プールA】
スポンサーリンク