「 柔道に上中下三段の別あることを論ず 」
出典:「柔道に上中下三段の別あることを論ず」 柔道4巻7号 大正7年7月
(『嘉納治五郎大系』2巻53頁)
森羅万象を分析・理解。あるいは何かを他者に分かりやすく伝えるため、人類は様々な工夫をこらしてきました。そんな工夫の1つがカテゴリーを使った<分類>でしょう。
例えば「柔道の技」。「袈裟固」「腕挫三角固」「跳腰」「背負投」「突込絞」・・・・などと技の名称を延々と100本(※)並べられても、困ってしまいます。
ところが、これを「投技」「固技」、あるいは投技をさらに「手技」「腰技」「足技」「真捨身技」「横捨身技」、固技を「抑込技」「絞技」「関節技」などのカテゴリーを使って、分類するとどうでしょうか。100本の技をただ並べるよりも、理解は容易になるでしょう。
今回の「ひとこと」、師範は柔道には上・中・下の3つの段があると述べています。
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