【隔週刊・嘉納治五郎師範のひとこと】第39回「最も有効に国語を教えるには、便利な国字を有することが必要である。」

嘉納治五郎師範のひとこと
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嘉納治五郎師範_MASTER JIGORO KANO

「最も有効に国語を教えるには、便利な国字を有することが必要である。」

出典:「序」『小学ローマ字新読本』 大正13年(1924)1月
(『嘉納治五郎大系』未収録)

公共交通機関を利用すると、駅名などで目にするローマ字。漢字と併せて表記することにより、日本語を知らない人たちにも名称が分かるようになっています。
これから2020年の東京オリンピックが近づくにつれて、目にする機会がさらに増えると思われるローマ字。そんなローマ字と嘉納師範に関係があると言ったら・・・それはどんな関係でしょうか。

嘉納師範が講道館柔道創始者以外にいくつもの顔を持つことは、すでにご存じのことと思いますが、中でも、よく知られているのが「教育家」でしょう。前回も触れましたが、教員養成系学校の最高峰である東京高等師範学校の校長を長年つとめた師範は、体育・スポーツに限らない、教育分野全般について意見や影響力を持っていました。
 
そんな意見の1つが、今回の「ひとこと」です。

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